米MLBのカブスから6年ぶりにソフトバンクに復帰した川崎宗則内野手。現在は、ウエスタンリーグの試合に出場しながら、ファームでの調整を続けている。時差ボケの解消など、コンディションを整えながら、日本球界の投手への適応を図っている段階だ。■「今…

米MLBのカブスから6年ぶりにソフトバンクに復帰した川崎宗則内野手。現在は、ウエスタンリーグの試合に出場しながら、ファームでの調整を続けている。時差ボケの解消など、コンディションを整えながら、日本球界の投手への適応を図っている段階だ。

■「今の打ち方じゃ、合わないと思う」と戸惑う川崎、その打撃をコーチが解説

 米MLBのカブスから6年ぶりにソフトバンクに復帰した川崎宗則内野手。現在は、ウエスタンリーグの試合に出場しながら、ファームでの調整を続けている。時差ボケの解消など、コンディションを整えながら、日本球界の投手への適応を図っている段階だ。

 復帰後初実戦となった4日のオリックス戦(タマスタ筑後)に出場後、川崎は、久々の日本での試合で感じたことをこう口にした。「今の打ち方じゃ、合わないと思う。ちょっと考えないといけない。ちょっと違うから、ピッチャーが。あっちはポンポンと来るんだけど、こっちはぐーっとタメてくる。タイミングが合わせづらい」。その表情からは、多少の戸惑いが感じられた。

 日本とアメリカの違い。川崎にとって、課題となるポイントを、藤井康雄2軍打撃コーチが説明する。

「日本の投手はやっぱり向こう(アメリカ)の投手に比べて、球持ちがいい。アメリカの投手に対してのようにいくと、タイミングが合わなくなる。日本の投手とアメリカの投手の間の違いにどう合わせていくか」

■足を上げる打撃フォームもテスト「それは本人の感覚」

 恵まれた体格を使って上半身の力で投げるアメリカの投手に比べ、日本人投手はより下半身の力を使って投げる。その分だけ、日本人の方が、投手の手からボールが離れるまでに、わずかながら時間がかかる。そのわずかな「間」の違いが、川崎だけでなく、日本に来たばかりの外国人、そしてアメリカ帰りの日本人打者の多くを惑わせる要因になるという。

 アメリカの投手のフォーム、そして、球速が速く手元で動くボールに対応するために、すり足でタイミングを取ってきた川崎だが、6日のフリー打撃からは足を上げてタイミングを取るフォームを試している。

「間の違いは(ウエスタンの)2試合で感じて、考えてやっている。足を上げるのか、前のまま日本の投手に合わせていくのか。それは本人の感覚」と藤井コーチ。鍵となる日本の投手へのアジャスト。川崎はいかなる答えを導き出すのだろうか。

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani