アメリカ・サウスカロライナ州チャールストンで開催されている「ボルボ・カーズ・オープン」(WTAプレミア/4月3~9日/賞金総額77万6000ドル/クレーコート)のシングルス2回戦で、ラウラ・シグムンド(ドイツ)が第3シードのビーナス・ウ…
アメリカ・サウスカロライナ州チャールストンで開催されている「ボルボ・カーズ・オープン」(WTAプレミア/4月3~9日/賞金総額77万6000ドル/クレーコート)のシングルス2回戦で、ラウラ・シグムンド(ドイツ)が第3シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)に6-4 6-7(3) 7-5で競り勝ち、ここ3日で2度目のフルセットを制して3回戦に駒を進めた。
第2セットでマッチポイントを握られながらビーナスは、サービスをキープして試合を終わらせようとしていたシグムンドのサービスをブレーク。追いついてタイブレークを簡単に取ると勝負を第3セットにもち込んだ。
ビーナスにはカムバックの準備ができているように見えていたが、シグムンドは2度ワンブレークの劣勢から立て直し、5-4からビーナスがサービスに入ったゲームでは2度マッチポイントをセーブ。最後の3ゲームを連取してベスト16入りを果たした。 「私はプレッシャーをかけ続け、できる限り試合の主導権を握ろうとした」とシグムンドは言った。「頑張ってうまく道を切り開くことができたと思うわ。すごく競った試合でどちらにも転び得た。私はただ自分のテニスを信じようとしていたの。劣勢に立たされたときには、これからより多くのチャンスをつかみにいくのだと自分に言い聞かせた」。 ビーナスのほうは、もう少しうまくやれば起こり得たことについてあれこれ考えずにはいられないようだった。
「これは彼女がこれまでプレーした中で最高の試合だったかもしれない、と考えるよう全力を尽くすわ」とビーナスは失望をにじませた。「私は基本的に勝っていたのに、それでも負けた」。 そのほかの試合では、ダリア・カサキナ(ロシア)がリオ五輪金メダリストのモニカ・プイグ(プエルトリコ)を6-0 6-7(3) 6-2のフルセットで下した。また、シェルビー・ロジャーズ(アメリカ)が第1シードのマディソン・キーズ(アメリカ)を4-6 6-1 6-1で下す番狂わせを演じた。 「彼女は今日、私のサービスをやたら攻撃してきた」とキーズは言った。「自分自身を裏切ってしまったように感じたわ。彼女のサービスもよかったと思う。そして私は自分がやるべきことをやめてしまったように感じている。第1セットで挽回したときには、かなりいい仕事をしたと思うけど、そこでやるべきプレーをやめてしまったと。その後は、かなり迅速にすべては私の手から滑り落ちてしてまった」。 一方、昨年もう一歩で準決勝というところまできていたカサキナは19本のウィナーを放ち、18本のアンフォーストエラーをおかしつつ、コート上で2時間以上を費やした末についに切り抜けて勝利をつかんだ。プイグはより多くのウィナーを記録したが(25本)、同時にマッチポイントを含めて41本ものエラーをおかした。 また、第10シードのイリナ カメリア・ベグ(ルーマニア)がクリスティーナ・クコバ(スロバキア)を4-6 6-2 7-6(6)で、エレナ・オスタペンコ(ラトビア)がマリア・サカーリ(ギリシャ)を6-2 4-6 6-2で、やはりフルセットの末に下した。
予選勝者のファニー・ストーラー(ハンガリー)は第4シードのエレナ・ベスニナ(ロシア)を7-6(7) 7-6(3)で破る番狂わせを演じた。ストーラーは13本のサービスエースを決め、試合の大部分を通してリードを保っていた。 第8シードのアナスタシア・セバストワ(ラトビア)はアンドレア・ペトコビッチ(ドイツ)を6-3 6-4で、予選勝者のオンス・ジャバー(チュニジア)はマグダ・リネッテ(ポーランド)を6-4 6-4で退けた。
ダリア・ガブリロワ(オーストラリア)はアリソン・リスク(アメリカ)を6-3 6-1で、第7シードのキキ・バーテンズ(オランダ)はカテリーナ・ボンダレンコ(ウクライナ)を6-2 7-5で、第11シードのミルヤナ・ルチッチ バローニ(クロアチア)はモナ・バートル(ドイツ)を6-3 6-2でそれぞれ下した。 日本の大坂なおみ(日清食品)は第13シードのジャン・シューアイ(中国)を6-4 6-4で下し、ロジャーズに対する3回戦へ進んだ。
予選勝者のアナスタシア・ラディオノワ(オーストラリア)はサラ・エラーニ(イタリア)を6-2 6-2で退け、イリナ カメリア・ベグ(ルーマニア)はクリスティーナ・クコバ(スロバキア)に4-6 6-2 7-6(6)で競り勝った。
第15シードのルーシー・サファロバ(チェコ)はダブルスパートナーであるベサニー・マテック サンズ(アメリカ)を6-3 6-3で下した。(C)AP(テニスマガジン)