SUPER GTのGT300クラスに参戦する「BMW Team Studie」は6日、都内で今季の体制発表会を実施。鈴木康昭チーム代表は「ブレない目標として、チャンピオン獲得を目指す」旨を表明し、J.ミューラー、荒聖治の両ドライバーもシーズ…
SUPER GTのGT300クラスに参戦する「BMW Team Studie」は6日、都内で今季の体制発表会を実施。鈴木康昭チーム代表は「ブレない目標として、チャンピオン獲得を目指す」旨を表明し、J.ミューラー、荒聖治の両ドライバーもシーズン開幕に向け決意を新たにしている。
開幕戦岡山(予選8日、決勝9日)をまさしく目前に控えたこの日、江東区青海の「BMW Group Tokyo Bay」で行なわれた発表会では、今季を戦う「BMW M6 GT3」のカラーリングアンベイルも実施された。マシンは発表会終了後、このまま岡山国際サーキットに向けて搬送されるとのことで、本当の意味でのシーズン船出を飾る格好の発表会となっている。
GT300クラスの覇権を争う強豪チームの一角として既におなじみのBMW Team Studieは、昨季からアジアで唯一のBMW Motorsport アウトソーシングチームとして、現行の栄えある(ワークス格の)チーム名を使用。今季もBMW MotorsportおよびBMW Japanとの関係をさらに深化させた体制で戦う(チーム母体はBMWライフを創造する専門店「Studie」)。
マシンは昨季投入された「BMW M6 GT3」を継続して使用し、タイヤもヨコハマで変化なし。ドライバーもBMWワークスドライバーであるヨルグ・ミューラーと日本人選手史上2人目のルマン24時間レース総合優勝者・荒聖治の強力コンビで不動だ(カーナンバーは#7)。
昨季は開幕戦岡山で3位と幸先の良いスタートを切ったが、その後はこれといった良績を残せずに終わった。しかし今季のマシンには昨季の実戦経験から得たノウハウをもとに、信頼性と耐久性の向上を主眼としたアップデートが施されており、戦力アップが見込まれる。
鈴木康昭チーム代表は「我々のブレない目標として、チャンピオン獲得を狙っていきたいと思います」と語り、レース結果(獲得ポイント)に連動するウエイトハンデ制度もあるSUPER GTだけに、「(結果的に)レースでの勝利が得られなくても、それはいいと思っています。毎戦ポイントをしっかり獲得していって、最終戦が終わった時にそれを一番多く積み上げてチャンピオンを獲ること、そういうシンプルな目標で戦います」と、“戦略的意気込み”も話している。
ドライバーの荒は昨季の戦いを踏まえつつ、「BOP(バランス・オブ・パフォーマンス=いわゆる性能調整)の影響もあってエンジンパワーに関しては本来の力を発揮させてもらえない状況にありますので、コーナーでの速さを生かして、鈴鹿のようなコーナリングサーキットで上を狙っていきたい思いがありますね」と語る。開幕戦の舞台である岡山に関しても、「昨年も良かったですし、いいところにいきたいと思っています。シーズンが始まるところで、いい流れをつくりたいですしね」と、手応えありの様子だ。
チームのコラボパートナーとして登壇したBMW(日本法人)のペーター・クロンシュナーブル社長が「今年はベントレーという新たなライバルも登場し、彼らとの戦いも楽しみです」と語ったように、今季のGT300は国内外からこれまで以上に多種多彩なマシンが集まり、それらが質的にも量的にもレベルの高い戦いを繰り広げる場となる。そのなかでBMW Team StudieのM6 GT3がどんな活躍を演じるのか、より一層大きな期待がかかる。
BMW Group Tokyo Bayで実施された「BMW Team Studie」の今季体制発表会。《撮影 遠藤俊幸》
ドライバーの荒とミューラー。《撮影 遠藤俊幸》
マシン左が鈴木代表。《撮影 遠藤俊幸》
今季仕様のカラーリングを纏った「BMW M6 GT3」。《撮影 遠藤俊幸》
BMW Group Tokyo Bayで実施された「BMW Team Studie」の今季体制発表会。《撮影 遠藤俊幸》
BMW Group Tokyo Bayで実施された「BMW Team Studie」の今季体制発表会。《撮影 遠藤俊幸》
BMW Group Tokyo Bayで実施された「BMW Team Studie」の今季体制発表会。《撮影 遠藤俊幸》