第18回全国高校選抜ラグビー大会は4月4日、予選リーグ最終節の16試合が埼玉・熊谷ラグビー場Bグラウンドなどでおこなわれ、8強進出チームが決まった。6日におこなわれる準々決勝の組み合わせは以下の通り。■10:30 佐賀工(佐賀) vs. …

 第18回全国高校選抜ラグビー大会は4月4日、予選リーグ最終節の16試合が埼玉・熊谷ラグビー場Bグラウンドなどでおこなわれ、8強進出チームが決まった。6日におこなわれる準々決勝の組み合わせは以下の通り。

■10:30 佐賀工(佐賀) vs. 石見智翠館(島根)
■11:45 中部大春日丘(愛知) vs. 桐蔭学園(神奈川)
■13:00 京都成章(京都) vs. 大阪桐蔭(大阪)
■14:15 國學院久我山(東京) vs. 東福岡(福岡)

 2年ぶりの出場となった石見智翠館は札幌山の手(北海道)から8トライを奪い44-12と勝利してCグループ3連勝。昨年はBKに決め手がありターンオーバーからの攻撃に自信を持っていたが、メンバーがガラッと変わった。例年以上にFWにサイズがあり、まだ手探りの状態だと言う。

「確かにFWは大きいですが、せっかくいい形で前に出ても取れない、前に出るスピードにも課題が出たのが現状。思うようにできない方が多かったですが、チームにとっては大きな経験です」と安藤哲治監督は予選を振り返った。

 それでもゲームリーダーを中心に外から頻繁に声が出るなど先輩たちからの遺産があるのも事実。未知な部分が多いだけで、これからの経験をプラスにしていければ楽しみの方が大きい。

 予選敗退の各校も奮闘した。ともに全国選抜初勝利を目指したのが初出場同士の名護(沖縄)と川越東(埼玉)。前半は川越東が14-0とリードするも、名護はFWを中心にじわじわと追い上げる。17-14と川越東がリードして折り返したが、後半は名護が試合を支配。5分にSH城間祐斗が勝ち越しのトライを奪うと、FB仲本拓未が難しい角度のゴールを決める。さらに1トライを追加した名護が31-22と逆転して初勝利を挙げた。

「PGで同点とした後の後半のキックオフがポイントでした。前半はミスから取られたので、ディフェンスをしっかりして、マイボールはキープすること。後半は1トライに抑えたディフェンスの勝利でもあります。1勝が目標だったので大きな勝利ですが、敗れた京都成章戦もいい経験でした。1人30本タックルしようと送り出して、前で止めることにフォーカスした試合。これを秋につなげたい」と名護・辺土名斉朝監督。

 また、3校が出場した愛知県勢から東海新人王者の中部大春日丘が決勝トーナメントに進出したが、西陵、旭野も好試合を演じ、全校で6勝2敗1分と好成績を残した。(取材:福田達)

▼Aグループ
・東福岡(九州①・福岡/3勝0敗) 75-12 深谷(関東⑤・埼玉/0勝3敗)
・天理(近畿⑤・奈良/2勝1敗) 50-5 尾道(中国②・広島/1勝2敗)

▼Bグループ
・大阪桐蔭(近畿②・大阪/3勝0敗) 48-7 東海大相模(推薦・神奈川/2勝1敗)
・大分舞鶴(九州④・大分/1勝2敗) 28-24 秋田工(東北①・秋田/0勝3敗)

▼Cグループ
・石見智翠館(中国①・島根/3勝0敗) 44-12 札幌山の手(北海道①/1勝2敗)
・西陵(東海②・愛知/2勝1敗) 40-17 土佐塾(四国①・高知/0勝3敗)

▼Dグループ
・京都成章(近畿①・京都/3勝0敗) 86-7 黒沢尻工(東北③・岩手/2勝1敗)
・名護(九州⑥・沖縄/1勝2敗) 31-22 川越東(開催県・埼玉/0勝3敗)

▼Eグループ
・國學院久我山(関東②・東京/3勝0敗) 74-0 城東(四国①・徳島/0勝3敗)
・日本航空石川(北信越①・石川/2勝1敗) 47-14 長崎南山(九州③・長崎/1勝2敗)

▼Fグループ
・桐蔭学園(関東①・神奈川/3勝0敗) 104-7 神戸科学技術(推薦・兵庫/1分2敗)
・旭野(推薦・愛知/1勝1分1敗) 28-5 高鍋(九州⑤・宮崎/1勝2敗)

▼Gグループ
・中部大春日丘(東海①・愛知/3勝0敗) 42-29 大阪朝鮮(近畿④・大阪/2勝1敗)
・流経大柏(関東③・千葉/1勝2敗) 63-0 崇徳(推薦・広島/0勝3敗)

▼Hグループ
・佐賀工(九州②・佐賀/3勝0敗) 47-8 仙台育英(東北②・宮城/0勝3敗)
・東海大仰星(近畿③・大阪/2勝1敗) 67-0 茗溪学園(関東④・茨城/1勝2敗)