日本人初の3年連続開幕投手として2日(日本時間3日)、敵地でのレイズ戦に先発したヤンキース田中将大投手。これまでレイズ戦では6勝負けなし、敵地トロピカーナフィールドでは3勝負けなし、など、心強いデータを携えて開幕のマウンドに上がったが、まさ…

日本人初の3年連続開幕投手として2日(日本時間3日)、敵地でのレイズ戦に先発したヤンキース田中将大投手。これまでレイズ戦では6勝負けなし、敵地トロピカーナフィールドでは3勝負けなし、など、心強いデータを携えて開幕のマウンドに上がったが、まさかの大炎上で今季初黒星を喫した。2回2/3で2被弾を含む8安打7失点(自責7)。チームは球団ワースト記録となる開幕戦6連敗、自身も3度目となる開幕戦登板を白星で飾れなかった。

■自慢の制球力が影を潜めて7失点に右腕「すぐ切り替えてというのは…」

 日本人初の3年連続開幕投手として2日(日本時間3日)、敵地でのレイズ戦に先発したヤンキース田中将大投手。これまでレイズ戦では6勝負けなし、敵地トロピカーナフィールドでは3勝負けなし、など、心強いデータを携えて開幕のマウンドに上がったが、まさかの大炎上で今季初黒星を喫した。2回2/3で2被弾を含む8安打7失点(自責7)。チームは球団ワースト記録となる開幕戦6連敗、自身も3度目となる開幕戦登板を白星で飾れなかった。

 降板後はベンチでうつむいたままの田中は、試合後の会見では「スプリングトレーニングの最初から、今日を目指して調整してきたので、こういう結果になって非常に悔しいです」と声を落とした。この日は代名詞とも言える制球力がなく、評価の高い試合内での修正力も影を潜めた。今春のオープン戦では6試合に登板し、3勝1敗、防御率0.38という圧巻の仕上がりだっただけに、この日の乱調は本人ですら想定外だったようで「すぐ切り替えてというのは正直難しいですね」と、素直な気持ちを吐露している。

■「心配か?」の質問に投手コーチは「ノー」と断言

 エース田中に全幅の信頼を寄せるロスチャイルド投手コーチも「いつもは他の球種がダメでも2球種くらいあれば乗り切れるんだけど…。どういうわけか今日はどれも制球できなかった。何も手立てがなかった」と、まさかの登板を振り返った。その一方で「この1試合で田中のことが心配になったか?」と質問されると、力強く「ノー」と言い切っている。

「基本的に、今日のことは忘れた方がいい。(映像を見返して)修正点が見つかったら、次の先発日までに対処するだけだ」

 シーズンは開幕したばかり。記録に残る大炎上登板をしてしまったことから学び、次に生かせるかがプロとしての真価が問われるところだろう。次回は8日(同9日)敵地オリオールズ戦での先発が予定されているが、ここではエース然としたピッチングを披露できるだろうか。田中自身にとっても、ヤンキースの今季を占う意味でも、開幕戦以上に大きな意味を持つ一戦になりそうだ。