中日ドラゴンズは4月4日(火)の本拠地開幕戦で「D-LOVEマフラータオル」を「ドラゴンズ愛」のある来場者全員にプレゼントする。ドラゴンズは、昨年からAGP(オーディエンス・グロス・プロジェクト)を始動。観客動員アップのため、さまざまなイベ…

中日ドラゴンズは4月4日(火)の本拠地開幕戦で「D-LOVEマフラータオル」を「ドラゴンズ愛」のある来場者全員にプレゼントする。ドラゴンズは、昨年からAGP(オーディエンス・グロス・プロジェクト)を始動。観客動員アップのため、さまざまなイベントを企画している。中日ドラゴンズ営業本部企画営業部の水野陽一朗さんに、プロジェクトが発足したきっかけや、今シーズンのファンサービスなどを聞いた。

■昨年から始動したAGP、なぜプロジェクトは発足したのか?

 中日ドラゴンズは4月4日(火)の本拠地開幕戦で「D-LOVEマフラータオル」を「ドラゴンズ愛」のある来場者全員にプレゼントする。ドラゴンズは、昨年からAGP(オーディエンス・グロス・プロジェクト)を始動。観客動員アップのため、さまざまなイベントを企画している。中日ドラゴンズ営業本部企画営業部の水野陽一朗さんに、プロジェクトが発足したきっかけや、今シーズンのファンサービスなどを聞いた。

 AGPには、球団の社員8人、ナゴヤドームの社員7人が参加。さまざまな部署から社員を集め、プロジェクトチームを立ち上げた。

「昨年立ち上がり、手探りで始めました。今年はパワーアップして、いろいろなイベントを企画しています。他球団も面白いイベントを行っていますが、ドラゴンズも、もう少しインパクトのある事をやりたいと思っていました。今までもイベントは行ってきたものの、『本当にお客様に喜んでいただけているのか』『楽しんでいただけているのか』というところを重要視してアンケートやヒアリングを実施し、他球団のイベントを参考に企画、考察しています」

 プロジェクトを実行していく中で、球団内の意識も徐々に変わっていると水野さんは話す。

「お客様目線になってやっているつもりでしたが、やっていませんでした。アンケートも今までは取っただけで終わっていましたが、昨年からは効果測定も積極的に行い、お客様の生の声を拾い、どうやったら喜んでもらえるか、ファンの方と直接話をするなどしました。意識は以前に比べかなり変わりましたね」

■今シーズンのファンサービスとは?

 昨シーズンは19年ぶりの最下位とチームは低迷したが、今シーズンから森繁和新監督が就任、ユニホームも変わり、森監督、平田良介外野手、大島洋平外野手を起用した本拠地開幕3連戦「オープニングシリーズ2017」のポスターも登場した。

「『お客様に楽しんでもらいたい。球場に来て楽しんでいただきたい』。ポスターや、今後企画しているイベントが、その気持ちの表れです」

 4月4日(火)の本拠地開幕戦では「ドラゴンズ愛」のある来場者全員にマフラータオルをプレゼントする。

「『ドラゴンズファンの方にプレゼント』の方が、わかりやすいですよね。でも『ドラゴンズ愛のある方』と表現することで『愛、あったっけ?』と考えてもらえる。表現を変えることで気に留めてもらえると思いました。ドラゴンズファンは、ドラゴンズへの愛があると思っているので、ファンの方にプレゼントします」

「オープニングシリーズ2017」の4月5日(水)、6日(木)の広島戦では、シーズンシートチケットでの来場者と、ファンクラブのゴールド、レギュラー、ジュニア会員全員に「D-LOVE卓上カレンダー」をプレゼント。カレンダーには選手別応援歌の歌詞や、全選手の顔写真、イベントスケジュールなども入っており、「こだわりの逸品です」と水野さんも太鼓判を押す。

■「『ドラゴンズ面白いね』と思ってもらえるものを」

 今シーズンから、ナゴヤドームのセンターライブビジョンもセ・リーグ6球団本拠地では最大の大きさに生まれ変わった。

「全長106メートルの『セ・界一』の巨大ビジョンになりました。目玉になっているビジョンで、いろいろな演出が出来ます。映像も見に来ていただいて『ドラゴンズ面白いね』と思ってもらえるものを作っています」

 5月にはファミリー向けのイベント「ファミリーシリーズ2017」、6月には女性向けのイベント「Girlsシリーズ2017」が企画されているほか、7月には「夏の竜陣祭~ゆかたの祭典~」を開催予定。毎年1試合当たり約2000人が浴衣でナゴヤドームに来場するが、今年はさらにパワーアップさせると水野さんは意気込む。

「『ファンサービスの改革を行わなくては』という意識は常にありました。どこかで思い切ってやらなければと思っていましたが、それが昨年でした。もちろん、フロント、チームが一丸となって頂点を目指しますが、それ以外の部分でも今シーズンは、今までのドラゴンズとは間違いなく違うと思いますよ」

 今までとは違うドラゴンズが始動した。「ドラゴンズ愛」のあるファンは、ぜひ球場で体感して欲しい。

篠崎有理枝●文 text by Yurie Shinozaki