2対0で大方の予想を裏切り勝利したの3月23日のUAE戦は、W杯予選で勝ち点3を得た最高の結果がでたと考える。3月23日 UAE戦詳細ハリルホジッチ監督は日本代表メンバー選考に関して、UAE戦まで以下の2点をあげていた。①年齢ロシアW杯に向…

2対0で大方の予想を裏切り勝利したの3月23日のUAE戦は、W杯予選で勝ち点3を得た最高の結果がでたと考える。

3月23日 UAE戦詳細

ハリルホジッチ監督は日本代表メンバー選考に関して、UAE戦まで以下の2点をあげていた。

①年齢

ロシアW杯に向けて若返りがテーマとなりロシアW杯時点での年齢から逆算して、遠藤選手は代表に呼ばれることがなくなった。

②所属クラブでのレギュラー出場

所属クラブで試合にレギュラーで出続けることが、試合感やコンディションで

重要と繰り返し強調していた。

UAE戦の選手選考に関しては、前言を翻した選手選考が行われ、2016年9月1日のホーム戦でUAEに2対1で負けており不安であったが、見事に選出されたメンバーが結果を残した。またフォーメーションも今回も4-2-3-1かと思えば、4-3-3の新システムを投入しうまくそれがはまった。

ネガティブな予想をしたことを深く反省します。ごめんなさい。

 

本田選手と宇佐美選手に関しては、所属クラブでの出場時間が途中交代を含めても極端に少ないため、多くの人が疑問に思ったのではないだろうか?

そして驚きの今野選手の選考。今野選手は34歳で年齢的に選出はないと思われていたが、久しぶりの代表復帰であった。事前には、ボランチとしての守備は相当計算できるなと思っていただが、インサイドハーフとして、追加点を決めるなど大活躍をした。

川島選手に関しては第3GKなので、間違いなくサブでも試合に出ることがないと事前に思っていたが、まさかの先発でファインセーブをした。川島選手のファインセーブが試合を決定付けたといっても過言ではない。

重圧のかかるW杯最終予選は、ベテランの力が必要というのがハリルホジッチ監督の今回UAE戦の選出コメントであったが、UAE戦では大活躍した久保選手を含めて、若手とベテランが融合した素晴らしいチームで勝利した。

実際の試合の点数差、ボールの保有率などのデータよりも、日本代表としてやりたいこと、UAEのオマル アブドゥルラフマン選手を抑え込むこととボールを奪ったら素早く大迫選手にあてて、攻撃を仕掛けることが実現できている印象が強く残った。戦略がうまくピッチで実現できていることと、結果が伴ったことがこのチームがこれからうまくいくという期待を生んだのではないだろうか。

本田への影響をちょっと心配

UAE戦 タイ戦ともにハリルホジッチ監督が提示していた所属チームによるスタメン出場という前提条件を覆して、本田選手今回も呼ばれた。ということは選手メディア、サポーター含めて前提条件を超越した代表にとってのスーパーエースという位置付けになる。果たして今の本田選手にそこまでの代表戦での結果を求めることが適切なのであろうか?とちょっと心配になる。UAE戦では交代で、スターティングメンバーではなかったため、批判はだいぶ緩和されると思うのだが、いずれミランからどこかに移籍することは確実なので、是非スターティングメンバーで活躍できるクラブに移籍して、文句がいわれない状況になって欲しいと願っている。

4-2-3-1システムありきの選手選考からの脱却

UAE戦では4-2-3-1を捨て、4-3-3フォーメーションとなった。

当然のことながらフォーメーションが一つということは相手チームに研究されやすい。対戦相手と力の差が格段にあれば、全く問題はないが、最終予選の今の状況をみるとライバルと格段に力の差があるとは考えられない。

今まで選手選考は4-2-3-1ありきの選考のため、各ポジションにあう選手が選考されている。基本的にはスターティングメンバーが決まっており、サブのメンバーはスターティングメンバーが怪我や調子が悪かった際、または運動量が落ちてきた際の交代要員と化していた。UAE戦では今までの主力が調子を落としたことと、長谷部の怪我によるシステム変更が行われた。

同じシステムのチームとあたった場合、実力が結果に反映されやすい。

同じシステム同士のチームがあたった場合、どの局面においても鏡合わせとなり、フォーメーションによる数的優位は生まれない。そのため、個の優劣がでやすく、日本より格下のチームとあたった時は良いが、日本より個の力が上回るチームとあたった場合は不利となる。新たなフォーメーションのオプションができたことは歓迎すべきことである。願わくば、これからも4-4-2や3バックなどオプションを増やしていって欲しい。

年齢、クラブの出場時間を無視できるのは一芸に秀でた選手

ヘディングが強い、足が速い、ロンングスローができるなど最後捨て身の攻撃をしかける際に、大きな武器となる選手も本大会に向けては選考するべきである。

前回2016年10月6日イラク戦、山口選手の劇的なゴールが生まれたが、最後吉田選手が前線にあがりパワープレイを決行した。パワープレイに向けて、ヘディングの強い選手を選考する必要はないだろうか?または南アフリカW杯デンマーク戦では本田、遠藤のFKで試合を決定付けた。どれだけゴール前を固めてもFKの前には意味をなさないので、FKの名手を選考する必要はないだろうか?

今いる選手から違うフォーメーションを

UAE戦では、4-2-3-1から脱却し、4-3-3で見事勝利をあげた。

UAE、タイ戦と同じメンバー、同じフォーメーションである必要は全くない。また試合の中でフォーメーションを変えず、選手交代のみの変更だと変化がうまれにくい。バルセロナやオランダのように、どの年代でも同じ哲学、同じ戦い方で統一するのでなく、W杯ごとのトップチームの成績を追い求めるのであれば、システムと戦い方を固定する必要は全くない。タイ戦では全く違うアプローチで問題ない。

タイ戦で望むこと

現在W杯最終予選グループB首位はサウジアラビア。勝ち点13で日本は並んでいるが、得失点差でサウジアラビアと2点差がついている。3位がオーストラリアで勝ち点3差。タイ戦でリスクを冒す必要はないが、なるべく多くの点を取り、サウジアラビアに追いつきたいところである。早い時間帯での先制点が望まれる。前回の対戦では、先制点の後GKのファインプレーもあり、なかなか追加点でとれなかったが追加点が早めにとれれば、タイのモチベーションの低下による大量点も考えられる。

今後に望むこと

サポーターとしては、W杯予選でのこり全勝して早くライバルを蹴落とし、W杯予選最後で消化試合が生まれる状況を願っている。その状況となって初めて、新しいメンバーがもっと試されることとなるだろう。ハリルホジッチ監督は前監督アギーレ監督が八百長疑惑で途中解任されてからの就任で、選手を試す期間が短くなってしまい、いろいろな選手を試す期間がすくなく不利な点がある。しかしながら、今回UAE戦では今野選手や大迫選手、久保選手などクラブで調子が良い選手は活躍していた。(川島選手は想定外だったが。)乾選手などスペインリーグで、先発で活躍している選手がいるので、今回のUAE戦、タイ戦では呼ばれなかったが是非代表で呼んでいただきたい。

日本代表に関するサポーターの想い

ポルトガルのコインブラ大学の研究チームは、フットボールファンの抱える情熱と恋愛感情に類似性が認められることを発表した。スペイン『EFE通信』が報じている。

引用 GOAL.COM 

恋愛においての「誠実な人が好みって言っていたのに、あんな遊び人を選んで!」という気持ちと、日本代表に対して「若手主体って言っていたのに、ベテラン選んで!」という気持ちは同じなのかも知れない。サポーターは日本代表に恋をしている。

タイ戦も見事大量点で勝利し、我々サポーターと日本代表の恋愛がハッピーエンドを迎えることを強く願う。