第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で決勝ラウンドまで勝ち進んだ野球日本代表「侍ジャパン」は18日(日本時間19日)、アリゾナ州メサでカブスと練習試合で対戦。日本が4-6と黒星を喫する中、存在感を光らせたのが菊池涼介内野手(広…

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で決勝ラウンドまで勝ち進んだ野球日本代表「侍ジャパン」は18日(日本時間19日)、アリゾナ州メサでカブスと練習試合で対戦。日本が4-6と黒星を喫する中、存在感を光らせたのが菊池涼介内野手(広島)だった。

■決勝ラウンドに向け、格好の予行練習になったカブス戦

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で決勝ラウンドまで勝ち進んだ野球日本代表「侍ジャパン」は18日(日本時間19日)、アリゾナ州メサでカブスと練習試合で対戦。日本が4-6と黒星を喫する中、存在感を光らせたのが菊池涼介内野手(広島)だった。

 試合開始直後の初回。カブス先発を務めたメジャー176勝右腕ラッキーから左翼へ先制ソロ弾を叩き込んだ。菊池は本塁に関しては「たまたまです」と謙遜したが、現役メジャー投手と対戦したことで準決勝、決勝に対する具体的なイメージも沸いた。

「(対戦投手に関して)ノーデータで打席に入って、ストライク先行で取りに来るイメージを受けた。これから先(準決勝・決勝)もそうだと思うので、初球から振れる準備をしっかりしないといけないと改めて思いました」

 守備の面でも収穫はあった。広島の本拠地マツダスタジアムで天然芝には慣れているが、アメリカの球場では少し違う感覚を得たという。

■打球は「土に来た時に勢いが増す」

「マツダで慣れてるとはいえ、やっぱり違いますね。硬いし、(打球が)芝生から土に来た時に勢いが増すっていうイメージも久々の感覚。でも、みんなよりは慣れている方だと思うので、また守備からリズムを作って(試合の流れを作りたい)という感じで思っています」

 小久保裕紀監督も、決勝ラウンドでのポイントとして投手力と守備力を掲げている。1次ラウンド、2次ラウンドで連発した菊池の美技は、決勝ラウンドでも試合の流れを左右し得るカギとなりそうだ。

 アメリカならではの“鳴り物なし”の応援に「日本で応援してもらって、ラッパがある中でずっとやってきた。(アメリカは)シーンとしているというか、独特な雰囲気。僕は初めてこちらで試合をしたので、なんかやりづらいなと少し思いました」と苦笑い。決勝ラウンドを前に、球場の雰囲気という点でもいい予行練習ができたようだ。