第4回を迎えたワールド・ベースボール・クラシックは現在、世界の強豪国が熱戦を繰り広げている。1次ラウンドで史上最高の集客数62万1851人を記録し、WBC人気の高まりから、第5回の継続開催にMLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏が前向き…

第4回を迎えたワールド・ベースボール・クラシックは現在、世界の強豪国が熱戦を繰り広げている。1次ラウンドで史上最高の集客数62万1851人を記録し、WBC人気の高まりから、第5回の継続開催にMLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏が前向きな姿勢を示している。MLB公式サイトが報じている。

■MLB公式サイトが特集、成功“8大要因”に「ツツゴウ」も…1次Rは34%増の観衆62万1851人

 第4回を迎えたワールド・ベースボール・クラシックは現在、世界の強豪国が熱戦を繰り広げている。1次ラウンドで史上最高の集客数62万1851人を記録し、WBC人気の高まりから、第5回の継続開催にMLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏が前向きな姿勢を示している。MLB公式サイトが報じている。

「ヨシトモ・ツツゴウ、カルロス・コレア、ライアン・ラバーンウェイ、アルフレド・デスパイネ、ジュリクソン・プロファー、ダニー・ダフィー、ネルソン・クルーズ、ミゲル・カブレラがここまでのWBC今大会の成功の8つの巨大な要因だが、もう一つ存在する。それはファンだ」

 記事では、ベネズエラ代表のタイガース主砲・カブレラ内野手、ドミニカ共和国代表のマリナーズのクルーズ外野手、プエルトリコ代表のプエルトリコのコレア内野手というメジャーのスーパースターとともに、侍ジャパンの4番・筒香嘉智も大会を盛り上げている主役の1人に選ばれている。だが、グラウンドの熱気をあおっているスタンドのファンも、大会成功の要因となっているという。

 1次ラウンドは日本・東京、韓国・ソウル、米国・マイアミ、メキシコ・ハリスコを舞台に、プールDのベネズエラとイタリアのタイブレークを含め、計25試合が行われた。前回2013年大会の1次ラウンドの観客動員数は46万3017人だったが、今回は62万1851人を記録。34%アップしたことを伝えている。

 そして、東京ドームで行われたプールBでは「大会史上最多」の動員数の20万6534人を記録、3月7日の日本対キューバ戦では1次ラウンド史上最多で、大会史上3位となる4万4908人を記録するなど、東京ラウンドではWBC人気が爆発した様子を報じている。

■MLBコミッショナーは継続開催に前向き「このイベントを前進させることに真剣」

 一方、マーリンズ・パークで行われたプールCは観衆16万3878人が集結したといい、「大会史上、アメリカで行われたプールとしては、一次ラウンド最多入場者数を記録した」と報じている。ドミニカ共和国対米国戦では満員の3万7446人が詰め掛け、「これは球場史上最多の観衆を記録した。両チームは最終的に(2次ラウンドに)勝ち上がった」と報じており、米国でも大盛り上がりだったようだ。

 ただ、対照的な会場も存在したという。

「プールAとDはどちらも開催国でプレーしたチームが勝ち上がることはできなかった。特に前者はショッキングな結果となり、後者はやや驚きとなった。高尺ドームでのプールAでは、韓国は満員で盛り上がる観衆の前で迎えた初戦で大番狂わせを喫した。イスラエルが大会の一躍人気チームとなり、オランダとともに勝ち上がった」

 プールDで敗退したメキシコとともに、韓国の2大会連続の1次ラウンド敗退を驚きをもって報じていた。

 記事によると、大会を運営するMLBのコミッショナー、ロブ・マンフレッド氏は「信じられない。毎回、このイベントは成長している。試合の内容、参加国、入場者数が上昇している。我々はこのイベントを前進させることに真剣に取り組んでいる。我々の国際的な戦略において重要なパートだ」と語ったといい、次回以降のWBC継続開催に極めて前向きな姿勢を示している。

 侍ジャパンのメジャーリーガーはアストロズ・青木宣親外野手のみだが、今大会にはMLBのオールスター選手が63選手、MLBの球団と契約を結んでいるのは259選手と多くの実力者が参戦したことを紹介。182か国の4億1500万世帯で視聴されていると報じられており、野球の国際的な人気を高める大きな役割を果たしているようだ。