第4回WBCの1次ラウンド(R)D組は12日(日本時間13日)、2敗のメキシコが1勝1敗のベネズエラと対戦(メキシコ、エスタディオ・チャロス)し、11-9で初勝利。この結果、3連勝のプエルトリコが1位で2次R進出、1勝2敗で並んだメキシコ、…

第4回WBCの1次ラウンド(R)D組は12日(日本時間13日)、2敗のメキシコが1勝1敗のベネズエラと対戦(メキシコ、エスタディオ・チャロス)し、11-9で初勝利。この結果、3連勝のプエルトリコが1位で2次R進出、1勝2敗で並んだメキシコ、イタリア、ベネズエラの3チームは大会規定により、同率チーム同士の対戦で失点率が高いベネズエラの最下位が確定。

■世紀の大接戦…1勝2敗で3チーム並ぶも失点率でベネズエラが涙

 第4回WBCの1次ラウンド(R)D組は12日(日本時間13日)、2敗のメキシコが1勝1敗のベネズエラと対戦(メキシコ、エスタディオ・チャロス)し、11-9で初勝利。この結果、3連勝のプエルトリコが1位で2次R進出、1勝2敗で並んだメキシコ、イタリア、ベネズエラの3チームは大会規定により、同率チーム同士の対戦で失点率が高いベネズエラの最下位が確定。メキシコとイタリアは13日(同14日)に今大会初となるプレーオフで、2次R最後の切符をかけて再戦することが決まった。

 地元メキシコが崖っぷちで奇跡への望みをつないだ。

 2回に楽天に所属するアマダーの先制二塁打、巨人に所属するクルーズの犠飛、1番キロスの3ランで一挙5点を先行する幸先良いスタートを切った。

 3回に日本ハムに所属する先発メンドーサが1点を失うも、打線が再び火を噴く。5回に同じく日本ハムに所属するレアードが元ロッテ左腕レデズマから3ランを放ち、おなじみのスシポーズを決めた。リードを7点に広げた。

 しかし、ここから一気に点の取り合いとなった。

 メキシコはその裏、3本の二塁打を含む4安打で3失点。リードは再び4点に縮まった。

 続く6回はゴンザレスの犠飛で1点を追加したが、その裏に4安打で2失点。リードは3点に縮まった。

 そして7回は2死満塁からロバーソンの2点タイムリーで突き放したが、その裏に今度は2ランと押し出し死球で3失点。リードは2点差と回を追うごとに1点ずつ詰め寄られた。

 それでも、8回以降は救援陣が踏ん張り、無失点。ベネズエラを振り切った。

 初戦から連敗していたメキシコ。逆転で2次R進出に望みをつなぐには、勝って3チームが1勝2敗で並び、当該チーム同士の対戦による失点率の差で最下位を免れ、13日(日本時間14日)のプレーオフに持ち込むしかなかった。

 9失点こそしたが、11得点によってベネズエラの失点率が跳ね上がった。これによって、ベネズエラが脱落し、イタリアとのプレーオフが決まった。

 この日はNPBの現役助っ人がそろって活躍したメキシコ。初戦のイタリア戦では9回4点差をひっくり返される大逆転サヨナラ負けから始まったが、屈辱を味わわされた相手に雪辱し、奇跡の1次R突破の扉をこじ開ける。

【D組同率3チーム、当該対戦の1イニング失点率】

○イタリア 20失点/19回 失点率1.053
○メキシコ 19失点/18回 失点率1.056 
○ベネズエラ 21失点/19回 失点率1.105