東京五輪日本選手団の主将に、陸上男子の山県(やまがた)亮太(29)、副主将に卓球女子の石川佳純(28)が決まった。23日に国立競技場で行われる開会式で、そろって選手宣誓を行う予定。・今すぐ読みたい→攝津正氏が語る大谷の凄さと成長。かつての…
東京五輪日本選手団の主将に、陸上男子の山県(やまがた)亮太(29)、副主将に卓球女子の石川佳純(28)が決まった。23日に国立競技場で行われる開会式で、そろって選手宣誓を行う予定。
主将の山県は100メートル9秒95の日本記録保持者。2012年ロンドンから3大会連続の出場で、2016年リオでは400メートルリレーの第1走として銀メダルを獲得した。実績や経験、知名度なども踏まえて日本選手団の「顔」として指名された。
主将にはさまざまな仕事がある。選手団を代表してのインタビューなど、メディア対応、大会期間中には各競技の応援に駆けつけたり、とくに東京開催の今回は忙しくなることが予想される。
前回、1964年東京五輪で主将を任されたのは「鬼に金棒、小野に鉄棒」と呼ばれた小野喬(たかし)。開会式で選手宣誓を務め、体操男子団体総合で見事金メダルを獲得した。
かつては主将の「金」ラッシュが続いた。1972年ミュンヘンのバレーボール・中村祐造から、1992年バルセロナの柔道・古賀稔彦まで、5大会連続(不参加だったモスクワを除く)で頼れる主将が日本に金メダルをもたらした。
だが1996年アトランタの陸上・谷口浩美以降は金どころか、5大会連続で表彰台を逃している。主将の大役は、裏を返せば、自身の調整が難しくなるため、競技に集中できず、重責にもなり、要請しても断られるケースがあるという。
主将が勝てないジンクスを打ち破ったのは「霊長類最強」といわれたレスリングの吉田沙保里。2016年リオで初の女性主将に指名され、53キロ級で銀メダルを獲得。五輪4連覇はならなかったものの、悪い流れを食い止めた。
歴代主将16人中8人がメダルを獲得している。当該大会の成績は以下の通り(複数メダル獲得者は最高成績のみ)。
◆金メダル=6人
1.1964年東京
小野喬(体操=団体)
2.1972年ミュンヘン
中村祐造(バレーボール)
3.1976年モントリオール
加藤澤男(体操=団体、平行棒)
4.1984年ロサンゼルス
山下泰裕(柔道=無差別級)
5.1988年ソウル
斉藤仁(柔道=95キロ超級)
6.1992年バルセロナ
古賀稔彦(柔道=71キロ級)
◆銀メダル=2人
1.1956年メルボルン
竹本正男(体操=団体)
2.2016年リオデジャネイロ
吉田沙保里(レスリング=53キロ級)
◆銅メダル=0人
◆表彰台ならず=8人
1.1952年ヘルシンキ
8位・古橋廣之進(競泳=400メートル自由形)
2.1960年ローマ
15位・糸山隆司(バスケットボール)
3.1968年メキシコシティ
4位・菅原武男(陸上・ハンマー投げ)
4.1996年アトランタ
19位・谷口浩美(陸上・マラソン)
5.2000年シドニー
4位・杉浦正則(野球)
6.2004年アテネ
準々決勝敗退・井上康生(柔道=100キロ級)
7.2008年北京
初戦敗退・鈴木桂治(柔道=100キロ級)
8.2012年ロンドン
予選敗退・村上幸史(陸上=やり投げ)
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
・今すぐ読みたい→
巨人退団後に大化けした選手たち
代表から外れた選手たちで構成した「裏・侍ジャパン」も十分強い?!
本塁打数トップを走る大谷翔平 松井秀喜のシーズン31本は本塁打王にどれだけの距離に迫っていたのか