陸上の新たな五輪内定者が会見 東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権は、27日までに大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。28日は新たに内定した一部選手が大阪市内で会見。男子100メートルを制した多田修…

陸上の新たな五輪内定者が会見

 東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権は、27日までに大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。28日は新たに内定した一部選手が大阪市内で会見。男子100メートルを制した多田修平(住友電工)は、本番へ豊富などを述べた。

 多田は10秒15(追い風0.2メートル)で初優勝。抜群のスタートから加速して先頭に躍り出ると、そのまま自己ベスト9秒台の4人を寄せ付けずに逃げ切った。フィニッシュ後に涙を流した歓喜のレースから3日。初めての五輪切符を獲得し、冗談交じりに胸の内を明かした。

「凄くレベルの高い代表選考。そこで勝ち取ることができたので、本番もしっかり走りたい。日本選手権に向けて全力でやってきた。メンタルも削られたので優先的に休みたい。(24日が誕生日だったが)誕生日ケーキも食べれなくなった。25歳なので重たくなってきました(笑)」

 昨年からコロナ禍のシーズンを戦い抜き「なかなか練習の制限がかかって思い通りにいかなかった。選手としてはずっと五輪が開催されるという想いでやらないと、実際に開催された時に力を発揮できない。気持ちを切らさずやってきました」と説明。「試合を重ねて陸上は楽しいものだと思えた。日本選手権は例外で怖いと思ったけど、今は陸上を本当に楽しめているので五輪も楽しみたいなと思います」と前を向いた。

 6日に山縣亮太(セイコー)が日本記録9秒95を出した一方、同じレースで4年ぶりの自己ベスト10秒01をマーク。期待されるのは1932年ロサンゼルス五輪の吉岡隆徳以来、89年ぶりとなる決勝進出だ。

 五輪開幕まで1か月を切った。4×100メートルリレーについては「目指すところは一つ、金メダルです。走順は1走がいい。それ以外にほとんど経験がないので1走がいいなと。すみません、自己中みたいで」と笑った。(THE ANSWER編集部)