フィギュアスケート女子元日本代表の中野友加里さんがフィギュアスケートを様々な角度からお届けするYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」。

同じ愛知県出身で、現役時代は同門・佐藤信夫先生の元指導を受けてきた男子シングル元日本代表の小塚崇彦さんをゲストで迎えた第7弾では、「思い出のプログラム」について対談。

中野さんが、ある部分を「心配」していたという小塚さんのプログラム、そして明かされた制作秘話とは一体?

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布袋さんは知らなかったけれど・・・


これまで様々なプログラムを滑ってきた2人。その中で、印象に残っている小塚さんのプログラムの一つとして中野さんが挙げたのが、ロックミュージシャン・布袋寅泰さんが携わった名曲「ギターコンチェルト」だ。

実はこの曲、佐藤信夫コーチを父に持つプロフィギュアスケーターの佐藤有香さんの勧めで選曲したものだというが、選曲当時のエピソードを小塚さんはこう振り返る。

「有香さんが、スターズ・オン・アイスのスターティングリストに入れなかった年があったんですが、その時のオープニングかフィナーレに皆で滑った曲だったんです。それで、凄くいい曲だからと教えていただきました。でも有香さん、布袋さんのこと知らなかったみたいだったんですけどね(笑)当時布袋さん、フジカラーのCMに出ていてテレビで流れていたりしていたんですが、有香さんアメリカに行っていた頃だったので。それがきっかけで、『少しでもライブというものの感覚を掴んでもらえたら嬉しい』と、布袋さんのライブに招待していただいたりもしましたね。」

「ブライアン対決」の再現をしたプログラム

そして、ある理由から特に印象に残っている小塚さんのプログラムに「ロミオ&ジュリエット」を挙げた中野さん。その理由をこう語る。

「後半のトリプルアクセルが跳べるか跳べないかをいつも見ていたのを覚えています。ロミジュリの盛り上がる音楽に合わせて後半トリプルアクセルをやるんですけど、それが成功する確率がそんなに高いものではなかったから、いつも見守っていました」

一方小塚さんは、このプログラムについて、

「当時は有香さんにプログラムを作ってもらっていたというふうに言っていたんですが、サンドラ・べジックさんも振り付けに関わってくれていました。彼は陳露(チェン・ルー)さんやカート・ブラウニングさん、ブライアン・ボイタノさんといった世代の方々のプログラムを作っている人なんですが、当時は解説の関係であまり名前を出せなかったんですよね。それもあって、実はトリプルアクセルが1番最後の方に入っているのは、ボイタノの真似をしていたからなんです。カルガリー五輪でのブライアン対決の際、プログラムの最後、盛り上がっているところでトリプルアクセルを跳んでいるというのをまた再現したかったみたいです。プログラムの中にサンドラ・べジックってサインも書いてあるんですよ」

と、「ロミオ&ジュリエット」に隠されていた制作秘話を明かした。

さらに動画内では、シーズンごとに度々起こる「曲かぶり」についても話している2人。中野さんと安藤美姫さんが同シーズンで曲被りし話題となった「あの曲」についても語られている。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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