陸上・日本選手権 東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権最終日が27日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。男子200メートル決勝では、小池祐貴(住友電工)が20秒46(追い風1.0メートル)で優勝し…
陸上・日本選手権
東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権最終日が27日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。男子200メートル決勝では、小池祐貴(住友電工)が20秒46(追い風1.0メートル)で優勝し、五輪代表権を獲得した。100メートルは4位だったが、代表入りが決定的な状況となっている。
小池が勝ち切った。勢いよくスタートすると、隣の飯塚翔太を先行。直線で体一つ抜け出し、そのまま先頭でフィニッシュした。笑顔を咲かせてガッツポーズ。「100メートルと200メートルともにもどかしい一年だった。200メートルは自分の力を出せたと思います。日本一をとったことがなかったので、タイムを見て思ったより出なかったと思った後に『あぁ、勝ったのか』と思って。勝つっていいなと思いました。ずっと負けていたので」と喜んだ。
今大会での五輪内定には、参加標準記録20秒24を切った上で3位以内が条件だった。大会前までに突破していたのは、サニブラウン・ハキームと小池の2選手のみ。サニブラウンは左太腿裏の違和感で26日の予選を欠場していた。
「年に1回の日本選手権。日本一を決める戦いで勝ち切るのがアスリートとして精神的な強さも大事になってくる。実力的にはついていながら、それができていないのがまだまだだった。ここで勝ちたいという気持ちが大きかったです。ベストパフォーマンスの出し方を感じ取れた。100にせよ、200にせよ、次に繋がるレースになったと思います」
日本陸連は4×100メートルリレーへの負担を減らすため、100メートルと200メートルのどちらか1種目にしか出場を原則認めない方針。小池は「100、200、リレー(のどの種目に出るか)に関しては陸連の意向もある。コーチと相談して決める。内定をどちらももらえたらその時点で考えるスタイルになると思います」と話すにとどめた。(THE ANSWER編集部)