ぎりぎりで予選通過、大ピンチの12番でスーパーショット 女子ゴルフの海外メジャー・全米女子プロは25日、ジョージア州アトランタ・アスレチック・クラブ(6740ヤード、パー72)で行われ、初日93位と出遅れた渋野日向子(サントリー)は1イーグ…

ぎりぎりで予選通過、大ピンチの12番でスーパーショット

 女子ゴルフの海外メジャー・全米女子プロは25日、ジョージア州アトランタ・アスレチック・クラブ(6740ヤード、パー72)で行われ、初日93位と出遅れた渋野日向子(サントリー)は1イーグル、2バーディー、2ボギーの70で回り、通算2オーバーで57位。カットラインぎりぎりで予選を通過した。後半12番では池に落としたが、打ち直しでスピンを使ってカップに沈めるスーパーパーセーブに成功。LPGAの公式SNSが実際の映像を公開し、ファンの注目を集めている。

 ミスを取り戻す、会心の一打だった。12番パー5。3打目でグリーン手前の池に入れてしまった。ドロップゾーンからの打ち直しの5打目。高い弾道でピンの上に7メートルに着弾させると、スピンと傾斜も手伝ってピン方向へ転がっていく。そして完全にラインに乗り、カップに消えた。

 現地の観客からはどよめきが起きた奇跡の“チップインパー”。渋野はカップインを確認するとシブコスマイルを輝かせていた。

 外していれば予選通過が遠のく可能性もあっただけに大きなパーセーブとなった。LPGA公式ツイッターは「疑いのないパー。ヒナコ・シブノがドロップゾーンからパーを決めてホールアウト」の文面で動画付きで公開。これに米ファンからは「これは見続けてしまう」「五輪への夢は続く」と反響が寄せられ、さらに日本のファンからも「シブコすげぇ!」「これは凄い」「エクセレント!」「やっぱりこの人何かを持ってるよなー」などと注目を集めている。

 最終18番ではイーグルを奪い、ぎりぎりで予選通過を果たした。東京五輪代表の可能性を残す渋野。決勝ラウンドでの猛チャージを期待したい。(THE ANSWER編集部)