東京五輪の準備状況を確認する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会と大会組織委員会などによる合同会議を終え、IOC副会長のジョン・コーツ調整委員長、組織委員会の橋本聖子会長、武藤敏郎事務総長らが会見を行った。 その中でコーツ氏は、大…

東京五輪の準備状況を確認する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会と大会組織委員会などによる合同会議を終え、IOC副会長のジョン・コーツ調整委員長、組織委員会の橋本聖子会長、武藤敏郎事務総長らが会見を行った。

その中でコーツ氏は、大会期間中に緊急事態宣言が発令された場合でも“五輪は開催する”と断言した。

「緊急事態宣言下でも5競技のテスト大会がきちんと開催された。緊急事態宣言が発令中にも安心・安全の運営ができる。また、このような中で五輪を行う理由は“アスリート”。ほとんどの選手にとって、一生に1度しかチャンスがない。最近(母国)オーストラリアのボート予選、水泳予選を視察し、そこでのアスリートたちの希望は、世界トップの選手と競いたいということだった。そうであれば、競うことができるようにしたい。1番、大事なことは日本国民を守ることだが、次がアスリートにチャンスを与えること」

と大会を開催する最大の理由は“アスリート”であると話した。コーツ氏同様、緊急事態宣言下でも“開催ができるか?”と問われた橋本会長は、

「安心安全のためにあらゆるコロナ対策を講じて、厳密に(ルールを)遵守していただく努力を続けていきたい。できるということを確信しながら…何よりもやはり医療に支障をきたすことがあっては非常に難しい。そういったことがないように、どこまでしっかりと理解してもらえるような徹底策を講じていくかということに尽きる」

とコロナ対策を徹底していけば開催は可能だと話した。合同会議は今回が11回目、そして東京五輪前最後となった。