グアルディオラがネイマールをバルサに近づける

雪もぱらつき白くなった芝のエティハド・スタジアムでマンチェスター・シティが初の決勝進出を勝ち取った。そして、試合終了の笛と共にすべてが動き出した。ネイマールは、またしてもパリに行った目的を逃して茫然自失となった。
彼の唯一のチャンピオンズリーグは、2015年にベルリンでレオ・メッシとルイス・スアレスと一緒に優勝したものである。バルサとは、彼が栄光を求めて別れを告げたが、数時間後にはすでに後悔していた。
すべては4日の寒いマンチェスターの真夜中頃に始まった。ネイマールは、自分が故郷だと思っている場所に戻るために不可能を可能にするために、もはやこれ以上の障害はない。これからバルサとPSGの間で彼の将来をかけた本当の勝負が始まる。
ネイマールの父親とパリのチームは、ネイマールJr.がサインを保留している契約の更新について話し合ってきた。チャンピオンズリーグの戦いに没頭していることを口実に決定を先延ばしにしていたが、そろそろ曖昧な解答を捨てて真実のフィールドに立つ時が来たようだ。
待ちくたびれたナセル・アル=ケライフィは、ネイマールに自分の人生で何をしたいのかを問うだろうし、その答えは明確なはずだ。ブラジル人は、カンプノウに戻ってレオ・メッシと再会することを望んでいるが、パリジャンとの契約はあと1年残っているため、すべては交渉次第である。そして、バルサの「10」を喜ばせたいジョアン・ラポルタは、ネイマールのラブコールを前に歩み寄り、復帰に向けてPSGと真剣な交渉を開始しるだろう。
PSGは今シーズン無冠で終わる恐れがある。リーグアン首位のリールとは1ポイント差で、カップ戦では準決勝に進出している。成功と失敗の境界線は微妙なものだが、昨シーズン、バイエルンとのチャンピオンズリーグ決勝で敗れた後、本当に獲得したいタイトルは欧州のタイトルだけであることは明らかである。クラブにとってシティ戦の敗北は痛恨で、ネイマール退団への引き金となる。
チャンピオンズリーグの決勝に進出したペップ・グアルディオラは、マンチェスター・シティの歴史に名を刻んだだけでなく、間接的にバルサの利益にも貢献している。この敗戦で、ネイマールは今まで以上にカンプノウへの復帰を真剣に考慮することになる。
バルセロナを離れて以来、失望に次ぐ失望を重ねてきたこのブラジル人は、30歳にして、欧州チャンピオンに返り咲くためにはレオ・メッシと同じチームでプレーするしかないとはっきりと考えている。そのためには、給料を下げることも厭わない。
メッシはバルセロナに残留する可能性が高まっている。再会するにはネイマールがバルセロナに戻ってくる方が早い話になりそうだ。