<春START UP(6)>

スケルトン男子の20年ユースオリンピック(五輪=スイス)5位の臼井貴将(18、網走南ケ丘高出)が4月から仙台大に入学した。生まれて初めて北海道から飛び出し、男女計7選手のスケルトン五輪代表を輩出している名門で22年北京五輪を目指す。仙台大進学は「スケルトンに特化している。知っている顔も多い。いい環境で練習できる」と選んだ。専用練習コース「ボブスレー・スケルトンプッシュトラック」のある大学施設が、技術を磨く修行場となる。

二刀流は卒業だ。網走南ケ丘高まで部活動は陸上部に所属していたが、スケルトン部員として競技に集中する。3段跳びで2年時に全国高校総体出場(3年時は大会中止)したが、跳躍の才能は封印することに決めた。「トップレベルで戦っていくためにスケルトンに絞る。『二兎(にと)追う者は一兎も得ず』なので」。

仙台大からは7人のオリンピアンが誕生している。02年ソルトレークシティー五輪から3大会出場を果たし、45歳の冬季五輪日本最年長出場記録を持つ越和宏氏(56)らがOBだ。18年平昌五輪では3選手が代表に選ばれた。臼井もその仲間入りを目指す。

大空東藻琴中2年時、当時の担任教師に勧められ、北海道タレントアスリート発掘・育成事業に参加したのが競技開始のきっかけ。ソリに乗って時速130キロを滑走する競技に、最初は怖さがあったが「壁にぶつからずゴールした時の快感とどんどんタイムが縮まる楽しさがあった」。面白さが恐怖心を上回り、続けてきた。

20-21年シーズンは連盟による海外派遣がなく、公式戦は昨年10月の全日本プッシュスケルトン選手権のみで2位だった。氷上でのレースは積めず、北京五輪シーズンを迎える。「国内での選考でしっかり結果を残して五輪を狙えるように」と見据えている。【保坂果那】

◆臼井貴将(うすい・たかのぶ)2002年(平14)5月13日、東藻琴村(現大空町)出身。大空東藻琴中2年からスケルトンを開始。20年ユース五輪(スイス)代表。大空東藻琴中1年から陸上を始め、網走南ケ丘高時代も陸上部に所属し、全国総体男子3段跳びに出場。家族は両親と兄3人。183センチ、85キロ。