(23日、選抜高校野球組み合わせ抽選会)

 選手宣誓は仙台育英(宮城)の島貫丞(じょう)主将に決まった。大会第1日に出場する6校の主将による抽選で引き当てた瞬間、動揺したという。「うわ、まじか」。隣で、須江航(わたる)監督がガッツポーズして喜んでいた。

 表情を変えずに「ふう」と小さく息をはき、取材に答えた。「コロナで苦しんでいる人がいる。勇気と感動を与える言葉を入れたい」

 昨年はコロナ禍で春夏の甲子園が中止になり、涙をのむ先輩を見てきた。憧れの甲子園に立てることを思えば、「こんな経験をできるのは自分だけ。これは運命だ」と前向きに捉え直した。

 思い出すのは、震災の翌年にテレビで見た石巻工(宮城)の主将の宣誓だ。「日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を。見せましょう、日本の底力、絆を」。力強く話す姿勢に「いつか自分もこんな風に」と憧れた。

 小学生から主将を務め、人前で話すのは得意。文言は仲間や監督と話し合って決めるつもりだ。「期待を超えるような宣誓がしたい」(大宮慎次朗)