◆柔道マスターズ大会最終日(13日、カタール・ドーハ)

 柔道の東京五輪男子100キロ超級代表で16年リオデジャネイロ五輪2位の原沢久喜(28)=百五銀行=が初戦の2回戦でウクライナ選手に一本負けし、敗退した。足技に倒れた際に右肩を負傷したとみられる。東京五輪代表は男子90キロ級の向翔一郎(24)=ALSOK=が2回戦でベカ・グビニアシビリ(ジョージア)に寝技で一本負けして敗退した。

 原沢は格下のウクライナ選手に不覚を取り、予想外の初戦敗退となった。けんか四つで左組みの相手との接近戦から引き手を奪い合う。1分すぎに不意を突かれた強引な小外掛けで畳に落ちた。右肩を強打したとみられ、そのまま抑え込まれると苦悶(くもん)の表情ですぐに「参った」をした。試合終了後も立ち上がれず、担架で運ばれた。

 新型コロナの感染リスクがある中、「とにかく早く試合に出たかった」と一昨年12月以来となる国際大会出場に踏み切った。順当なら準決勝で前回のリオ五輪決勝で敗れたテディ・リネール(フランス)と戦うはずだったが、その機会を逸した。リオ五輪後はオーバートレーニング症候群や故障に苦しみながら、19年の世界選手権は2位に入り、東京五輪代表を決めた。五輪本番まで約半年。右肩の状態も懸念される。再始動の戦いは不安ばかりが残った。