演技が終わった瞬間、ぴょんぴょんと跳び上がった。

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズNHK杯は28日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで女子フリーがあり、ショートプログラム(SP)7位の三原舞依(シスメックス)がフリー131・32点で、計194・73点で総合4位になった。

 テーマは「森の妖精」。冒頭のルッツ―トーループの連続3回転を軽やかに跳ぶと勢いに乗った。後半の二つの連続ジャンプも難なく着氷。スピンやステップも伸びやかにダイナミックに、妖精になりきった。スタンディングオベーションに迎えられると、両手で顔を覆った。「最後のジャンプが終わって、スピンしている途中に大きな拍手の音が聞こえて、うるうるして最後の方は前が見えなかったくらい。拍手が曲より大きく聞こえて、本当にありがとうございます」

 昨季は体調不良で全試合を欠場し、これが復帰4試合目。「まだまだ完璧とは言えない演技だけど、今の状態では一番いい妖精さんになれたかな」と笑顔だった。

 記者会見での主な一問一答は次の通り。

 ――演技が終わって、キス・アンド・クライでもうるっときていた。

 「最後のジャンプが終わって、スピンしている途中に本当に大きな拍手の音が聞こえて、ステップに入って真ん中くらいからすごいうるうるしていて、最後の方は前が見えなかったくらいなんですけど。本当に観客の皆様の拍手が音楽より大きく聞こえて、感謝の気持ちでいっぱい。本当にありがとうございますと。本当にうれしいという言葉に尽きます」

 ――演技の内容については。

 「まだまだ完璧とは言えない演技だとは思うんですけど、今の自分の中でのベスト、最初の3回転―3回転も含めて全部大きなミスなく終えることができたのはよかったんじゃないかなと思います」

 ――観客の拍手やスタンディングオベーションはおかえりという意味だと思う。それにメッセージを届けるなら。

 「本当にありがとうございますという言葉が、本当に何回言っても足りないくらいだと思うんですけど、本当にあたたかい拍手をいただいて、たくさんのバナーを振ってくださって、本当に温かい気持ちで滑らせていただいて感謝の気持ちでいっぱいです」

 ――妖精さんのなりきり度合いは?

 「今の状態では一番いい妖精さんになれたんじゃないかなと思うんですけど、まだまだ(振付師の)ローリー(・ニコル)さんに見せるプログラムになっていないかなと思う。これから試合をどんどん滑っていく中で、毎回毎回レベルアップしていけるようにして、ローリーさんに『ちょっとはいいんじゃない』って言ってもらえるようになれたらいいかなと思います」

 ――近畿、西日本では自分のものを戻す作業が多かったと思う。NHK杯でこういう滑り、結果が出て、全日本で勝負にこだわってみたいとかはあるか

 「ショート、フリーも含めて順位が誰々と競うっていうところのレベルにまだまだ自分は達していないと思うので、今回同様全日本でも今回以上のものができるように、今回の経験で『5歩くらい前に進めたんじゃないかな』って(中野園子)先生ともお話しした。今回復帰して4試合目になるんですけど、1試合目、2試合目、3試合目よりも自分の成長としてはできているんじゃないかなって思う。それを信じて全日本ではしっかり。(全日本の)ショートの3回転―3回転は、今日のフリーの1本目より思い切ってできるようにしたいと思います」(大坂尚子)