◆明治安田生命J1リーグ第28節 浦和1―2G大阪(22日、埼スタ)

 G大阪はDF高尾瑠(24)のJ1初ゴールが決勝点となり、浦和に2―1と勝利して今節での川崎優勝を阻止した。

 1―1の後半36分、MF山本のCKに高尾が頭で合わせた高尾は「すごくうれしいです。ヘディングで点決めたのは、初めてぐらいです」と控え目に喜んだ。タイミングとコース取りのいい攻撃参加を武器に、右サイドバックのレギュラーを不動のものとしている大卒2年目DFが貴重な勝ち越しゴールを奪い、2位をキープした。

 引き分け以下なら試合のなかった川崎の優勝が決まっていた試合。後半17分に浦和DF槙野のゴールで先制された。しかし直後の同21分、ゴール前の混戦からFW宇佐美が右足を振り抜いて同点に。前節の仙台戦では、無敗が12戦で止まる4失点大敗を負傷によるベンチ外で見つめていた宇佐美は「なにかチームの雰囲気を変えたいと思っていた」。失点直後に生まれたエースの今季6点目で息を吹き返すと、同点の終盤には19歳MF川崎、18歳FW唐山らフレッシュな力も投入。前半途中にはMF小野瀬が負傷交代するなどアクシデントもあった中、総力戦で勝ち切った。

 この勝利で川崎との勝ち点差は残り5試合で14に。宇佐美は「(優勝を)諦めているわけわけじゃないんですけど、差は開いていますし。頭の中には、川崎のかの字もない。それぐらい目の前の試合にいっぱいいっぱいでした」と試合前の素直な感情を明かした。しかし次節25日は川崎のホームで直接対決。そうなると話は別だ。宇佐美は「目の前でタイトルを取られるほど気分の悪いことはない。川崎の選手たちもホームで決めたいでしょうし、サポーターのみなさんもホームで優勝を見たいと思う。そこを止めることに意味があると思うし、チャレンジしたい」と語り、意地とプライドをかけて敵地に乗り込む覚悟を示していた。