第100回全国高校ラグビー大会中国ブロック大会(広島市)の準決勝に進出した島根県立出雲高校は21日、山口高校に0―33で敗れ、全国大会(12月、東大阪市花園ラグビー場)出場を逃すとともに今季公式戦1勝はならなかった。

 出雲は前半早々、防御のすきをつかれて先制トライを許すと同15分にも失点した。だが、前半終了間際から重量フォワード(FW)が徐々に相手に圧力をかけ始め、前半を0―14で折り返した。

 後半もほぼ互角のスクラムを組むFWが健闘。攻め込む場面が多くなってリズムをつかみかけた。しかし、細かいミスが失点につながるなど、流れを引き寄せられなかった。終了直前までFWからバックス(BK)に果敢に展開し、懸命に得点を狙ったが昨年の花園代表校で試合巧者の山口の堅い防御を崩せなかった。

 俊足を飛ばして敵陣に切り込み、守りでも好タックルを見せた吾郷(あごう)龍馬主将(3年)は「試合前には『勝てるぞ』と仲間に話した。FWは優位に展開したけれど、ゲーム感覚は相手がうまかった。公式戦で勝ちたかった」と悔しそうに振り返った。

 点差ほどの実力差を感じさせない試合に、勝部寛明監督は「スクラムは互角以上だった。負けたのは(公式戦での)経験の差と思う。こういうゲームをすると次につながる。3年生がよくチームを引っ張り、みんながんばってくれた」とねぎらった。

 中国ブロック大会は5県の県予選準優勝校が花園出場権1枠をかけて争う。出雲は初戦で倉吉東(鳥取)に不戦勝だった。(杉山高志)