1日に行われた「Top of the Top 2020」(石鎚クライミングパークSAIJO=愛媛県西条市)のリード男女決勝では、高田知尭、野口啓代が優勝し、高田は前日のボルダリングに続く2冠達成となった。以下、決勝を終えた選手たちのコメント一覧。


野口啓代(女子優勝)
「昨日はボルダー、今日はリードが決勝まであり、去年の世界選手権で毎日コンペだったことを思い出した。リードは決勝で終了点落ちすることが多く、決勝で完登することをずっと目標にしていたので良かったと思う。来シーズンまで時間があるので、まずは国内大会でいい登りをして、来年のW杯、五輪に備えたい」


平野夏海(女子2位)
「緊張していたが、集中して自分らしい登りができたと思う。久しぶりに大会があり、自分の実力を知ることができたので良かった。今年はコロナで代表ユニフォームを着られないと思っていたので、ユニフォームを着て登る機会があって嬉しい。来年のリードジャパンカップ(LJC)で優勝したいので、今回の反省を生かしてこれからも練習していきたい」


久米乃ノ華(女子3位)
「(大会には去年から出場し始めたそうだが)決勝に残れると思っていなかったので、自分でもびっくり。リードは得意で、練習もリード中心にやっている。(急成長している要因は)去年はまだ大会慣れしていなかったので、今年やっと慣れてきた感じがしている。(クライミングを始めたのは?)小6の終わり頃から。ずっと「登攀道場」(千葉県千葉市)で、(リードのために)ナガモノや持久トレーニングをしている。目標は野口選手やヤンヤ・ガンブレット選手。リードもボルダーも強くて、いつも大会で出し切れていてすごいなと思う。(同世代の)森秋彩ちゃんや谷井菜月ちゃんたちにも追いつけるくらいに強くなりたい」


高田知尭(男子優勝)
「オブザベの時にみんなで色んなムーブを話し合うが、自分で考えていたムーブを、みんなの考えに左右されず自信を持ってできたことが消耗しなかったことに繋がったと思う。決勝課題はポジションや体勢が悪い状態からしっかり狙ったところに一手が出せるかどうかという繊細なところが一番難しかった。あまり得意がない人間なので、今回は苦手だったところで成長できた。(唯一登り切って頂点に立った今の気持ちは?)運だなと思う。でもまた次にこんなことがあれば、その時は胸を張って『今回は実力だ』と言えるように、またこれから頑張っていきたい」


楢崎明智(男子2位)
「(落下直後に足を痛めていたように見えたが)一番背がでかいのに、一番狭いムーブをチョイスしてしまった。完全にエラームーブで、足でただ気合で耐えたら攣ってしまった。今回はリードにかなりフォーカスして練習してきたので、結果としては落ちてしまったが、まだゆとりはあったので前腕の成長を感じられた。久しぶりの大会は緊張感も含めてとんでもないくらいに楽しかった。全力で出し切ることができたので、得られるものも大きかった」


樋口純裕(男子3位)
「(今大会のパフォーマンスについて)悪くはないが手放しでは喜べない。LJC以降はボルダリングのジャパンツアー参戦にあたりボルダーの強化を重点的に行ってきた。そのため今大会に向けてのリードの練習が十分とは言えなかった。準決勝、決勝では練習不足が詰めの甘さとして出てしまった。(今大会について)他のスポーツでは観客を入れての大会も再スタートさせている中、LJC同様に無観客だったのは残念だったが、各選手が専門外の種目に参加できたのは意味のあることだと思う。だからこそ生まれたヒーローがいるし、お互いに刺激しあえたのがとても良かった。やはり代表ユニフォームで出る試合は特別。高いレベルで競い合える環境にいることはとても幸せだと改めて思った。(今後の目標は)やはりボルダーが弱いのが課題。年々強度を増すリードへの対応力を付けるためというのもあるが、ボルダーで勝てる選手になりたいという思いもある。今後もボルダーを重点的に強化していきたい」

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取材・文

編集部 /

写真

窪田亮