スポーツクライミングの第8回リードユース日本選手権決勝が12日、桜ヶ池クライミングセンター(富山県南砺市)で行われ、年代ごとの優勝者が決定した。 最年少カテゴリーのユースC(2007・08年生まれ)女子は、昨年のボルダリング小学生競技大会…


 スポーツクライミングの第8回リードユース日本選手権決勝が12日、桜ヶ池クライミングセンター(富山県南砺市)で行われ、年代ごとの優勝者が決定した。

 最年少カテゴリーのユースC(2007・08年生まれ)女子は、昨年のボルダリング小学生競技大会で表彰台に上がった関川愛音、望月萌叶、小田菜摘の3人が決勝へ進出する。優勝は関川の高度を2手上回った小田で、大会初出場初優勝となった。男子は昨年14位だった藏敷慎人がただ一人完登し、一気に1位へと順位を上げた。

 ユースB(2005・06年生まれ)女子は、シニアも参加した8月のリードジャパンカップ(LJC)で準決勝以上に進出した小池はな、抜井美緒、森奈央の3人が表彰台を争う展開に。勝ったのは高度48を記録した森で、抜井は同47、小池は同46と、それぞれ一手差で続いた。男子は予選首位の安楽宙斗が決勝でも1位をキープ。2位以下に10手以上の差をつけるパフォーマンスを見せ、昨年ユースCで2位だった雪辱を果たした。

 ユースA(2003・04年生まれ)女子は混戦となり、LJCファイナリストの谷井菜月、柿崎未羽、阿部桃子が決勝に進出。予選首位タイ5名中4名が高度48+で並んだ中、谷井のみがそこを切り抜けTOPまでたどり着き、ユースBを制した2018年以来、2年ぶりの大会制覇となった。

 ユースA男子でもLJC決勝組が予選から上位争いを演じた。予選はLJC2位の吉田智音がBルートを唯一完登するなどしたが、同6位だった村下善乙が2ルートの合計成績で上回り首位で通過する。しかし決勝では先に高度43+まで到達した吉田に対し、村下は高度24で及ばず。吉田が逆転勝利で昨年のユースBに続く連覇を決めた。

 最年長カテゴリーのジュニア(2001・02年生まれ)女子では、予選で1・2位を争った小島果琳と二宮凜が決勝でもデッドヒートを繰り広げる。ともに最高高度の48で並んだが、クライミングタイムで小島が上回り、自身最後のユース選手権で有終の美を飾ることに成功した。ユースA男子には、LJC優勝の西田秀聖が登場。西田は予選Aルートを完登するなどして首位通過したが、決勝では記録が伸びずに2位。今年リード日本代表に初選出された百合草碧皇が予選2位からの逆転で同カテゴリーの2連覇を達成した。

<リザルト>

女子ユースC(2007・08年生まれ)
1位:小田 菜摘/42+
2位:関川 愛音/40+
3位:藤村 侃奈/38

男子ユースC(2007・08年生まれ)
1位:藏敷 慎人/TOP
2位:石原 凛空/35+
3位:三竿 莉平/33+

女子ユースB(2005・06年生まれ)
1位:森 奈央/48
2位:抜井 美緒/47
3位:小池 はな/46

男子ユースB(2005・06年生まれ)
1位:安楽 宙斗/45
2位:通谷 律/32+ ※予選2位
3位:猪鼻 碧人/32+ ※予選3位

女子ユースA(2003、04年生まれ)
1位:谷井 菜月/TOP
2位:久米 乃ノ華/48+ ※予選1位タイ/記録5分05秒
3位:阿部 桃子/48+ ※予選1位タイ/記録5分22秒

男子ユースA(2003、04年生まれ)
1位:吉田 智音/43+
2位:田中 裕也/38
3位:上村 悠樹/37+

女子ジュニア(2001、02年生まれ)
1位:小島 果琳/40+ ※予選1位タイ/記録3分58秒
2位:二宮 凜/40+ ※予選1位タイ/記録5分20秒
3位:栗田 湖有/37

男子ジュニア(2001、02年生まれ)
1位:百合草 碧皇/43
2位:西田 秀聖/36
3位:大政 涼/34+

※左から氏名、決勝成績

CREDITS

編集部 /

写真

窪田亮