選手の移籍が成立するまでには、様々な要素が絡み合う。ミランの関心が報じられている冨安健洋の去就にも、他選手の動向が影響しそうだ。

 イタリア・メディアは、守備陣強化を目指すミランの候補リストの上位に冨安の名前があると報じた。リッカルド・ビゴンSDは「センセーショナルなオファー」なら、考慮せざるを得ないと話している。

「センセーショナル」とは、どれほどなのか。地元紙『il Resto del Carlino』は9月30日、ボローニャの評価額は3000万ユーロ(約37億5000万円)だと報じた。これまで言われてきた2500万ユーロ(約31億3000万円)をさらに上回る金額だ。

 冨安売却でそれだけの金額を得られれば、ボローニャがディナモ・キエフと長く交渉しているFWヴラジスラフ・スプリヤガの獲得に向けた後押しにもなる。裏を返せば、残り数日のマーケットでスプリヤガの獲得がまとまれば、冨安を売る理由が減るということだ。

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 また、『il Resto del Carlino』紙は、フィオレンティーナがローマのロジェール・イバニェス獲得に動いた場合、ローマが再び冨安を狙う可能性もあると報じた。同紙は、この日本代表DFを手放した際の代役候補が、2018-19シーズン後半戦にレンタルでプレーしたトリノのリャンコと伝えている。

 もちろん、すべてはミランが冨安獲得にどこまで本腰を入れているか次第だ。現時点では、コンタクトはあるものの、正式なオファーはまだボローニャに届いていないとも言われている。

 そして当然、ミランに移籍するかどうかは、冨安本人の意向次第でもある。今季から本職のCBにポジションを変えた冨安は、自身を高く評価するシニシャ・ミハイロビッチ監督の下でのプレーを続けるべきなのか。ビッグクラブで新たな経験を積むべきなのか。その決断にも注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部