[J1リーグ9節]横浜 1-1 柏/8月8日/日産ス

【チーム採点・寸評】
横浜 6
ポゼッションで敵陣に押し込み、細かいパスワークも魅力的だった。同点弾も相手の守備を崩し切る素晴らしいゴール。もっとも、ハイラインの裏を突かれ、かつ不用意な失点でミスをするなど、良いサッカーが結果につながらないもったいなさもある。

【横浜|採点・寸評】
GK
1 朴 一圭 5.5
積極的な飛び出しでハイラインの裏をカバーも、48分には対峙した江坂よりもわずかに遅れてファールとなり警告。失点もオルンガのシュートに手が届かなかった。

DF
25 小池龍太 6
攻守ともにプレーは安定していて、目立ったミスは少なかった。攻撃ではインナーラップなどで動きに工夫を見せ、68分にはグラウンダーのクロスで決定機を演出した。

27 松原 健 5
もちろん良いディフェンスもあったが、62分のクリアミスはあまりにも痛恨。ひとつのミスが命取りになり、失点に絡んでしまった。
44 畠中槙之輔 5.5
鋭いインターセプトも光ったものの、失点シーンのオルンガとの1対1では、対抗できないままにシュートを打たせてしまった。

5 ティーラトン 5.5
34分、瀬川との1対1で足を出して股を抜かれ、突破を許した守備は軽率だった。いくら攻撃で安定していても、粗いディフェンスが目につく。

MF
8 喜田拓也 6
25分に見せた瀬川からのボール奪取は上手かった。アンカーとしての守備は素晴らしい出来だった。

39 天野 純 6.5(88分OUT)
敵のギャップに顔を出して、常に秀逸なポジショニングを取っていた。ゴールにはならずも22分の反転シュートは、攻撃センスが凝縮されたワンプレーだろう。78分には前線で起点を作り、ポストプレーでオナイウの同点ゴールをアシストした。

9 マルコス・ジュニオール 6(60分OUT)
出し手としてスルーパスでチャンスを作ったかと思えば、受け手としてはバイタルエリアを巧みに突き、31分と45分にミドルシュートを狙う。攻撃センスは抜群だったが、欲を言えばゴールやアシストという結果が欲しかったか。

FW
17 エリキ 6(60分OUT)
右サイドにとどまらず自由に動き回り、クロスやシュートで攻撃に迫力を生む。推進力あるドリブルも目を引いたが、リズムやスピードの変化がないため崩し切れず。

30 エジガル・ジュニオ 5.5(60分OUT)
あまり良い形でパスを引き出せず、数回のチャンスもシュートブロックされた。ポストプレーは良くても、“ゴールゲッター”として存在感は示せなかった。

18 水沼宏太 5(HT OUT)
20分には絶好のカウンターでヒシャルジソンに潰されてチャンスをフイにした。難しいボールだったが、35分のクロスも合わせられなかった。
交代出場
MF
7 大津祐樹 5.5(HT IN)
56分のハーフボレーはミートせず。チームのコンビネーションを良化させる好プレーは多かったものの、単独突破など個の力には欠いていた。

FW
MAN OF THE MATCH
45 オナイウ阿道 7(60分IN)
78分、マッチアップした大南をワンツーで巧みにかわし、天野からのリターンを受けてから素早く右足を振り抜く。タイミングをずらし、かつブロックに入った大谷の股を抜くパーフェクトショットで同点弾。価値ある得点に加え、動きの量を増やして最前線で起点を作った貢献度も加味して、MOMに選んだ。

MF
6 扇原貴宏 6(60分IN)
中盤のバランスをキープするために流動的なポジショニングを取っていた。攻撃の組み立ても上手かった。

MF
43 松田詠太郎 6(60分IN)
67分にはワンツーで右サイドを抜け出し、クロスからチャンスを演出。アグレッシブな仕掛けが効いていた。

MF
26 渡辺皓太 ―(88分IN)
後半アディショナルタイムに魅せたヒールパスは面白かったものの、味方にはつながらなかった。

監督
アンジェ・ポステコグルー 6.5
60分には3枚替えの大胆采配で勝負に出る。その交代カードのなかのオナイウが同点弾を決め、采配が奏功した。

【チーム採点・寸評】
柏 6
前半はかなり劣勢を強いられ、後半からは戸嶋を投入して4-3-2-1にシステムを変更。この対応で落ち着きを取り戻し、カウンターから先制した。守備もよく耐えていたが、さすがに守勢の時間が長すぎて綻びが生まれ、同点に追いつかれる。

 相手を褒めるべきシュートだった失点シーンの対応の仕方に問題があるというより、奪ったボールをロングボールに逃げて容易に攻撃の時間を減らしてしまうプレーも多く、ボール保持でゲームをコントロールする時間も必要と痛感させられるゲーム内容。ポゼッションの課題も見えた試合だった。

【柏|採点・寸評】
GK
23 中村航輔 6
かなりの劣勢を強いられた前半に好守連発。68分には果敢な飛び出しからビッグセーブも見せた。しかし失点はタイミングをずらされて反応し切れず。

DF
4 古賀太陽 6
1対1で粘り強い守備を見せ、果敢な攻め上がりも見せた。56分のスライディングタックルや86分のシュートブロックも秀逸だった。

50 山下達也 6(41分OUT)
打点の高いヘディングでクロスをよく撥ね返した。しかし、41分に負傷交代して担架で運ばれた。

25 大南拓磨 6
62分にロングフィードでオルンガの得点に絡み、69分のカバーリングの際に披露したスライディングのディフェンスも見事。だが、失点シーンでは相手も上手かったとはいえ、オナイウを捕まえ切れなかった。

20 三丸 拡 6
アグレッシブに左サイドをオーバーラップし、多くのクロスを上げた。ただ、守勢に回るごとに、その積極性は影を潜めていった。

MF
8 ヒシャルジソン 6(73分OUT)
激しい球際の攻防でもボールを奪い切る力はさすが。19分にはカウンターのピンチの芽を摘んでいた。ボール奪取後の持ち上がりも効いている。

7 大谷秀和 6
セカンドボールを精力的に拾い、最終ラインへのサポートも欠かさなかったし、85分には見事なターンからカウンターにつなげた。78分もフォローまでは良かったが、股を射抜かれて惜しくも失点した。

18 瀬川祐輔 5(HT OUT)
34分には右サイドをドリブル突破するなど好プレーもあったものの、カウンターに転じるシーンでミスも散見された。

10 江坂 任 5.5(88分OUT)
序盤はパスをよく引き出し、攻撃の中心として躍動していた。しかし、チームが次第に守勢に回ると、そもそもボールを持てる機会が徐々に減った。

33 仲間隼斗 5.5(73分OUT)
神出鬼没な動き出しから敵の背後をよく狙っていたものの、そこから上手くチャンスにつなげられなかった。

FW
14 オルンガ 6.5
62分には相手DFのクリアミスを見逃さずにボールを奪い返し、そのままドリブルで持ち込み、最後は相手GKとの1対1を冷静に制した。劣勢のゲームのなかで、ワンチャンスをモノにする決定力は素晴らしい。
交代出場
DF
24 川口尚紀 6(41分IN)
慣れないCBだったのにもかかわらず、的確な判断のもとで良いディフェンスを披露した。クロスもしっかり弾いていた。

MF
28 戸嶋祥郎 6(HT IN)
3ボランチの一角に入って守備に安定感をもたらし、カウンター時には上手く攻撃につなげた。攻守ともにクレバーなプレーで貢献した。

FW
19 呉屋大翔 5.5(73分IN)
84分のカウンターでは相手DFに潰された。少ないチャンスをフイにしてしまった。

MF
27 三原雅俊 6(73分IN)
試合終了間際には敵を欺く浮き球のスルーパスで、チャンスを演出した。

DF
6 高橋峻希 ―(88分IN)
何度もクロスを打ち込み、試合終了間際には右サイドに抜け出してチャンスに絡んだものの、ゴールにつなげられなかった。

監督
ネルシーニョ 6.5
後半から戸嶋を投入して3ボランチにした修正力は見事。おかげで守備が安定するだけでなく、ボール奪取後に攻撃へつながるようになり、カウンターで先制に成功。采配が効いていた。


※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)