◆大相撲七月場所14日目 ○正代(寄り切り)照ノ富士●(1日・両国国技館)

 正代が、優勝目前の照ノ富士に迫力勝ちした。立ち合いのパワーで圧倒すると一気のもろ差し。体勢を崩す相手を休まず攻めて、6秒4で寄り切った。館内の拍手を独占し、興奮のあまり右手でガッツポーズにも似たしぐさを見せた。「うれしかった。立ち合いで負けないように前に出る相撲を意識した。好調の相手だったので、前の夜(31日)から意識していた」。三役での11勝目は今後の大関取りの起点となりうる堂々の成績。絶望視されていたV争いも、千秋楽を前に1差に接近した。

 今年初場所は千秋楽まで幕尻・徳勝龍とV争いしながら、1差届かなかった。またも追う展開になったが、「千秋楽だし、あと1番、楽しめればいいかなと思う。(V争いは)意識しても硬くなるので。そこまで意識しないように、頭の片隅に置くくらいにしておく」と自然体を強調した。

 優勝するには、2日に2敗・照ノ富士が敗れ、自身が朝乃山に勝利した末の優勝決定ともえ戦のみ。熊本出身力士初の賜杯を抱く夢は諦めていない。(小沼 春彦)