◆パ・リーグ 日本ハム1―1ソフトバンク(30日・札幌ドーム)

 日本ハムの近藤健介外野手(26)が同期を負けさせない左中間を破る同点の適時二塁打を放った。「3番・左翼」で先発。1点を追う4回1死一塁。ムーアの123キロの変化球に合わせ、左中間を真っ二つに破った。一塁走者の渡辺が一気に生還。左膝蓋(しつがい)骨骨折から378日ぶりに復活登板した先発の上沢直之投手(26)を援護する同点打だった。

 上沢は同点のまま5回1失点で降板。試合は引き分けに終わり、復活勝利は次回登板にお預けになった。「今日は本当は勝たせてやりたかったんですけど」と近藤。上沢とは11年ドラフト同期。高卒同期の松本剛、石川慎吾(現巨人)の4人は特別な存在だ。4人で毎年の食事会は今も恒例。近くで復帰の道のりを見てきただけに「(上沢は)弱いところは確かにあまり見せないですけど、けっこう(気持ちは)落ちていたとは思います」とリハビリ中の右腕の姿を思い返した。

 近藤には3月に第1子の長女が誕生した。上沢にも昨年11月に第1子の長女が生まれたこともあり、最近の2人の会話は互いのまな娘が中心。「しょっちゅう話してますね。今日も久々に上沢と会いましたけど。鎌ケ谷にいるときもすぐ最初に子どもの話になりますね。『どんくらい大きくなった?』とか、『今しゃべるの?』とか、『寝返りすんの?』とか…」。新米パパ同士の悩みも、気楽に相談できる存在だ。

 上沢は登板後の状態を見極め、1軍登録を抹消されることが有力。次回登板は未定だが、近藤は力強く約束した。「特別な思いは当然あるので。上沢が投げる試合は、必ず、なんとしても、勝たせてあげたい。次の登板にしっかり僕も調子を上げて貢献できるようにしたい」。上沢が復活の星を挙げる日は、近藤のバットが快音を鳴らすはずだ。