<白球にかける夏2020>

第102回全国高校野球選手権(甲子園)中止に伴う代替大会が、東北各県で始まる。注目校や選手を「白球にかける夏2020」と題して紹介。第1回は7月1日、東北一番乗りで開幕する岩手編です。

遠野緑峰は昨夏、佐々木朗希投手(18=ロッテ)擁する大船渡と対戦し敗退。今夏は県2連覇中の花巻東と初戦(同4日)で激突する。2年連続の強豪校との初戦に、チームの士気は高まっている。

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菊池浩希主将(3年)の予感は的中した。「昨年は全国が注目する大船渡と対戦して、今年は地区大会にもなったので、花巻東と戦う気がしていました。対戦を知った時は『やっぱりな』っていう感じでした」。甲子園経験校との2年連続の対戦を冷静に受け止めた。今春に新入生9人が加わり、十数年ぶりに部員20人を超えた。「1年生が入ってくれたおかげで、例年以上に紅白戦で実戦練習ができた。最後の夏の大会なので全力を尽くすだけ。『打倒・花巻東』で燃えてます」と腹をくくった。

投打でチームを引っ張る。菊池浩主将の体重は約100キロ。身長は166センチと小柄だが、チームの主軸に座り、本職の一塁と投手も兼任する器用さを持っている。特技は水泳のバタフライ。「小学生の時から、体重は70キロ後半ありましたけれど、泳げていました。体重は重くてもしっかり動けるんで」と軽快さも武器だ。

エース右腕の菊池優雅投手(2年)は、昨夏の大船渡戦に先発。貴重な経験を糧にしている。「佐々木さんは試合前のブルペン投球で、プレートの2メートル後ろで投げ込んでいた。自分も取り入れるようになって、本来の位置(18・44メートル)で投げた時に、ボールの伸びが良くなった」。敗戦以降は動画で佐々木を研究し、参考にしている。冬場はダッシュ系のメニューを中心に下半身を強化。球威と制球力が増し、強力打線に立ち向かう準備は整っている。今度こそ夏の岩手でジャイアントキリングだ。【佐藤究】