[J2リーグ2節]琉球1-1福岡/6月28日/タピック県総ひやごんスタジアム

 高温多湿の沖縄で行なわれた一戦でアウェーの福岡は、前半に先制点を奪われたものの、今季大宮から加入したFWフアンマ・デルガドの得点で追いつき、勝点1を獲得した。

 1点ビハインドで迎えた50分、アタッキングサードでの流れるようなパス回しから、最後はMF重廣卓也の縦パスをフアンマが、相手DFを背負いながらも力強いドリブルでペナルティエリア内に進入。右足で豪快に蹴り込んだボールがゴール左隅に突き刺さった。

 その後は琉球が志向するポゼッションサッカーに苦しみ、ボールを握られる展開が続くも、落ち着いた守備で相手攻撃陣に最後の局面で仕事をさせず、結果的に1-1のドローで決着となった。

 移籍後初得点となる貴重な同点ゴールを挙げたフアンマは試合展開について、「前半から琉球のパス回しに対して、守備のところは良い対応ができていました。残念ながら前半に先制点を取られてしまいましたが、冷静さを保って後半の早い段階で同点に追いつけましたし、引き分けで終わってしまいましたが、勝利していてもおかしくない内容でした」と、先制されながらも追いつき、勝点1を得たことに自信を見せた。

 今節は、風がほとんどなく、さらに気温が30度を超える高温多湿の環境下で行なわれた。試合終盤には選手たちの表情も曇り、運動量の低下も見受けられた。

「蒸し暑さというのは選手にとってはきつい環境で、我々は久しぶりのゲームということもあって、難しいゲームになりました。それでも選手たちはよく対応できたと思うし、勝点を取ることができたことに関してはプラスに考えていいと思います」

 新型コロナウイルスの影響で約4か月の中断期間を経ての再開となったが、母国スペインを離れ、異国の日本で戦い続けるフアンマは、世界が直面する危機に触れ今後の意気込みを語っている。

「世界中で仕事を無くしたり、自分の本来やるべきことができない人がたくさんいる。そのなかで我々は、サッカーができることに感謝しなければいけないですし、一生懸命やって、ファンに元気を与えることがサッカー選手の使命だと思っています。サッカー界にとっても厳しい1年になると思いますが、必ず乗り越えられると思っていますので、今は私たちにできることを必死に頑張っていきたいと思います」

 再開初戦でフアンマが決めた同点弾は、ファンに勇気を与える一撃となったはず。高さと強さを併せ持つスペイン人ストライカーの次節以降のパフォーマンスにも注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部