「巨人12-0ヤクルト」(28日、神宮球場)

 無人のスタンドに快音が響き渡った。巨人・岡本が放った打球は大きな弧を描き左中間席へ突き刺さった。2試合連続の4号ソロ。開幕2戦目から8試合連続安打と好調なGの主砲は、ベンチに戻るや笑みを浮かべ、仲間に敬礼ポーズをした。

 「打ったのは真っすぐです。しっかり捉えることができましたね」。六回1死。近藤の直球をフルスイングではじき返し、打った瞬間本塁打を確信した。

 開幕から文句の付けようがないくらいの勝負強さを発揮している。二回に5点目を奪う中前適時打を放ち、ヤ投を粉砕。四回にも左前打を放つなど、前日の4安打に続き2試合連続の猛打賞。打率は・472まで上昇し、得点圏打率も6打数5安打で・833と真の4番にふさわしい働きぶりを示している。

 無観客開催の中、絶好調を維持する主砲。今はメディアを通じて豪快なアーチを見せると割り切り、打席に入る。「ファンの方々が入った中でホームランを打ちたいけど、難しい。しっかりテレビの前で喜んでもらえるように頑張りたい」と力を込める。

 4番の活躍でチームは首位をがっちりキープ。「まだ、はじまったばかり。気が抜けない」と岡本。昨年以上に原監督が信頼を寄せる若大将に一切、慢心はない。打って打って連覇へと導く。