◆パ・リ-グ 楽天18―4日本ハム(27日・楽天生命パーク)

 三木楽天が日本ハムに18―4で大勝した。3点を追う5回に打者一巡14人の猛攻で大量10点を奪取。1イニング2ケタ得点は、2005年9月2日のオリックス戦(フルキャスト宮城)以来、約14年9か月ぶり3度目。1イニング10得点は球団最多タイ記録となった。

 止まらない。止められない。楽天打線が、一気に爆発した。3点を追う5回だ。先頭の茂木が四球を選ぶと、鈴木大が左前打で続く。ブラッシュの中前適時打で1点を返して2点差。すると主砲・浅村が左翼席最前列へ逆転となる3号3ラン。連続押し出し四球など、相手投手の乱れにも乗じて、球団最多タイとなる1イニング10点を奪った。

 終わってみれば今季初となる先発全員安打。8番・太田が4打数4安打と大暴れするなど、下位打線も爆発し、まさに打線がつながった。1試合では球団最多タイとなる7打点を挙げた浅村の打棒も見事の一言。ただビッグイニングとなった5回について問われた三木肇監督(43)が名前を挙げたのは、意外な選手だった。

 「浅村だけじゃなく、みんなでしっかりつなぐのがうちの持ち味。茂木が、しっかり粘りながら四球を選んでくれた。みんながそこに乗っかってくれた」。際どい球を見極め、しっかり出塁した切り込み隊長をたたえた。

 指揮官が目指すのは、「バッテリー中心」の緻密な野球。今季、三木監督から野手陣に課されたテーマの一つが出塁率を上げることだった。3点を献上した直後の攻撃で役目を果たした茂木は、チームの戦略から見て合格点だった。開幕から8試合を消化し、チームは12球団で唯一ノーエラー。三木イズムがしっかり浸透しているからこその、劇的な大勝だった。(高橋 宏磁)