「DeNA6-8阪神」(27日、横浜スタジアム)

 阪神の新助っ人が衝撃デビューを飾った。初の1軍昇格即スタメン出場となったジェリー・サンズ外野手(32)が、逆転の1号決勝3ラン。敗色ムードが漂っていた九回2死から起死回生の一発だ。ジャスティン・ボーア内野手(32)も来日初適時打&初マルチの活躍を見せた。救世主の登場でMBS砲そろい踏み打点。この勢いに乗って急浮上だ!

 ヒーローは苦しい時にこそ現れる。快音が敗色を消し去り山崎を打ち砕いた。記念すべき来日初安打は、弾丸ライナーを左翼席に突き刺した逆転3ラン。「みんなで喜びを分かち合うことはすごく楽しかったので良かったです」。ダイヤモンドを駆け抜けたサンズは、お祭り騒ぎの三塁ベンチで勢い良く歓喜のエアタッチだ。

 「正直言ってうれしいです。早い回にヒットを打ちたかったですが打てなかったので、最後にホームランという形で打てて本当に良かったと思います」

 懸命につながれてきた思いをムダにはできない。1点を追った九回、2死からマルテと大山が四球を選び、一、二塁となったところで勝負の打席へ。冷静に対応し、2ボール1ストライクからの4球目を迷うことなく振り抜いた1号3ラン。初対戦の山崎からの最高の結果は、決して偶然ではない。

 「(山崎は)最初からいい投手だと聞いていた。自分なりに情報収集してスプリット、ツーシームがいい投手と聞いていた。それに対して対応できる準備をしていたので、良かったです」

 試合前から選手やコーチ、スコアラーからの情報を積極的に収集。確かな予習が山崎撃ちの要因であり、勤勉な性格が支えだ。思うような結果が残せずに開幕2軍となっても、腐ることなくフォーム修正。「体が前傾になっていた。ちょっと真っすぐですかね。軸をしっかりするフォームに戻して」。地道な努力が実を結んだ。

 初回は2死二塁、五回は1死一、三塁でいずれも三振に。それでも四回無死一塁の守備では左翼線沿いへの飛球をスライディングキャッチ。矢野監督は「レフトのあのプレーもいいプレーを見せてくれている」と全力で臨む姿勢を称え「みんなにとって大きなホームランだったかなと思います」と喜んだ。

 初めて並んだ「MBS」の3人がそれぞれ打点をあげてそろい踏み。期待は裏切らない。ヒーローインタビューの最後、サンズは「コンバンハ、アリガトウゴザイマス」と日本語で締めくくった。あと1死で4連敗という状況を救い、チームと共にさらなる上昇カーブを描いていく。