現地時間6月25日に開催されたプレミアリーグ第31節で、マンチェスター・シティがチェルシーに敗れ、リバプールの30年ぶりとなるトップリーグ制覇が決定した。

 89-90シーズン以来遠ざかっていたリーグタイトルをようやく手にしたリバプール。その熱烈なサポーターたちは、愛するクラブの悲願達成に、ホームスタジアムであるアンフィールド周辺や街中へと繰り出し、盛大に祝した。

 だが、イングランドでも新型コロナウイルスの影響から、ソーシャルディスタンスが求められ、不要不急の外出が制限されている。それだけに優勝に沸き立ってお祭り騒ぎとなったレッズ・サポーターの振る舞いは、小さくない問題となっている。

 英公共放送『BBC』によれば、地元警察は、優勝を祝うリバプール・サポーターの集団に対して、当面の間、街中心部に集まらないように“散会命令”を出したという。

「多くのリバプール・ファンがプレミアリーグの優勝を祝いたいのは分かっている。だが、タイミングと場所を考えれば、今週に祝勝会をやるのは無理だ。今夜もピアヘッド地区に多くの人が集まり、新型コロナウイルスを拡散させるリスクを高めているのを目撃した」

 さらに地元紙『Liverpool Echo』は、ピアヘッド地区に集った一部のサポーターたちが街中でボヤ騒ぎを起こしたことに言及。そのうえで、リバプールのジョー・アンダーソン市長が、「酩酊して反社会的行動を引き起こしている人が多過ぎる。街の中心部からは立ち去ってください。この状況は安全ではない」と訴えたと報じている。

 また地下鉄など交通の責任者でもあるメトロ市長のスティーヴ・ロザラム氏は、次のように声明を発表している。

「我々は、場をしらけさせるために言っているのではありません。この地区ではコロナによってすでに数百人の人が亡くなっている。安全になるまでは、どうか自宅でお祝いしてください」

 一連の騒動を受け、リバプールのユルゲン・クロップ監督もサポーターたちに、こう呼びかけている。

「もしも、望むなら自宅の前まで出てもいいが、どうかそれ以上はしないでほしい。今はみんながそうしているのだから、皆さんも自分たちのためにそうしてくれれば嬉しい」

 四半世紀以上に渡って、この瞬間を待ちわびていたファンの心情を思えば、仲間たちと喜びを分かち合いたいのは十分に理解できる。だが、今回ばかりは自宅でひっそりと祝ってもらいたいものだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部