サッカーJ3は27日に開幕を迎える。静岡県勢はいきなり静岡ダービーでアスルクラロ沼津と藤枝MYFCが激突する。藤枝は26日、焼津市内の専用サッカー場で約1時間、汗を流した。昨季リーグ3位の16点を挙げたFW森島康仁(32)と、5年ぶりに復帰した大石治寿(つぐとし、30)の強力2トップで開幕戦勝利、そしてスタートダッシュを狙う。

 藤枝が誇る2トップが沼津ゴールに襲いかかる。この日、軽めの練習を終えた大石が「いいスタートを切りたい」と必勝を誓えば、森島も「勝ち点3を取る」と力をこめた。

 破壊力は抜群だ。身長188センチと大型の森島は、加入1年目の昨季、開幕戦で決勝ゴールを奪うなど序盤の7試合で5得点。チームが3位に食い込むスタートダッシュを演出した。

 そんな実績十分な背番号20とコンビを組む大石は177センチ。14、15年と藤枝のエースFWを務めて計31得点。栃木や山口、相模原を経て、5年ぶりに帰ってきた。今季の練習試合でもJ1清水からゴールを奪うなど高い決定力は健在。石崎信弘監督(62)も「前線のターゲットが2つになったことで攻撃のバリエーションが増えた」と、得点力に手応えを感じている。

 沼津のJ3参戦は17年からで、大石にとっては初めての静岡ダービー。「熱い試合になればいい」と“清水VS磐田”に負けない好勝負を見せるつもりだ。森島とは常に意見交換しており、連係も高まっている。残念ながら無観客試合だが、「ネットで観戦してくれるサポーターも多いと思う。アグレッシブなプレーを見せたい」と闘志をのぞかせた。

 森島も「なんでもできる賢い選手」とパートナーを信頼。沼津の堅い守備をコンビで打ち破る覚悟だ。選手にとって、待ちに待った開幕戦。ダービーを制し、目標のJ2昇格へ勢いをつける。(里見 祐司)

 ◆新人稲積が先発濃厚 滝川二高から日体大を経て今季新加入した新人の稲積大介(23)が、左ウィングバックで先発濃厚だ。「2トップは身長が高いのでやりやすい。姿が見えたら、すぐにクロスを送ります」と先制点をイメージしている。20日に行われたJ2甲府との練習試合でも、絶妙のスルーパスを送ってFW岩渕の得点をアシスト。豊富な運動量で左サイドを制圧する。