◆JERAセ・リ-グ DeNA6―0阪神(26日・横浜)

 力のない飛球を見届けると、矢野監督は一目散にベンチ裏へ下がった。9回2死一塁。代打で登場したボーアはパットンのチェンジアップにタイミングを外され、左飛に倒れた。「1点で負け投手では西(勇)がかわいそう。野手の、打つ方の責任は明らかだと思う」。わずか5安打で今季初の完封負け。4年連続勝ち越し中の横浜でも流れは変わらず、3連敗で借金は5に膨らんだ。

 今永対策の劇薬も実らなかった。2月の練習試合から左投手に23打数無安打のボーアを7試合目で初めてスタメンから外した。左足首の手術明けの糸井も休養させたが、右打者中心のオーダーも機能しなかった。

 「ボーアは左投手だから外すというわけじゃなくて、全部、総合して判断した。嘉男(糸井)も手術明けということもあるから。点も取れていないし、何もしないよりは動いてみようと」。指揮官は説明したが、8回2死一、二塁のチャンスでは、右打者の北條の代打に左打者の糸原を起用。今永の前に力のない二ゴロに倒れた。

 開幕から7戦で1勝6敗のつまずきは、1991年以来、29年ぶりの低空飛行。首脳陣はサンズの1軍昇格を決めたが、開幕前の練習試合で打率1割7分4厘、1本塁打、1打点と不振にあえいだ助っ人が起爆剤になるかは不透明だ。「誰かが突破口を開いてくれないと。みんなあんまり状態が良くないんでね。ちょっと点を取りたいよね」。日本一奪取を宣言してきた矢野監督の発言が、悲痛な祈りに変わりつつある。(表 洋介)