◆JERAセ・リ-グ ヤクルト5―6巨人(26日・神宮)

 ダイヤモンドを一周してベンチに戻ると、「カッコイイね~っ!」と歓声が飛んだ。陽も、うれしそうに笑みをこぼした。「打ったのはスライダーです。いいスイングができました。一本出てよかったです」。0―0の2回無死。石川の初球、外から入ってきた変化球をバットに乗せると、打球は右翼席で弾んだ。開幕から好調をキープし、昨年7月20日の広島戦(マツダ)以来、およそ1年ぶりとなる5番起用。ベンチの期待にきっちり応えた。

 久々のクリーンアップとなったが、昨年の開幕戦で5番に座っていたのは陽だった。19年はオープン戦最終盤の3戦連発で、12球団最多タイの5本塁打をマーク。開幕直前、毎年恒例「燦燦(さんさん)会」の壇上で、4年ぶりに現場復帰した原監督が「5番が決定しました。陽岱鋼でいきます」とサプライズ発表した。自身も「状態もいいですし、とにかく自分に対して楽しみ」と意気込んで開幕を迎えた。

 だが、5戦目にしてスタメンを外れると徐々に出場機会を減らし、シーズン中盤以降は代打待機がメインとなった。

 年が明け、今季は一塁にも挑戦するなど、必死に復活を目指した。春先は状態が上がらず、キャンプ終了後には2軍降格も味わったが、「レギュラーで試合に出て優勝に貢献しないといけない」と、気持ちを奮い立たせてはい上がってきた。

 6回には左前安打、8回には中前安打を放ち猛打賞。5番は亀井、中島、パーラで回してきたが、第4の男が名乗りを上げた。