「ヤクルト5-6巨人」(26日、神宮球場)

 無念さだけが充満した。またしても選手たちから消えた笑顔、遠いエースの白星。ヤクルト・石川の粘投が、実を結ばなかった。開幕戦に続く逆転負け。それでも悔しさを押し殺して前へ。ベテランは表情一つ変えなかった。

 小さな体で踏ん張った。巨人打線を相手に6回を5安打1失点、6奪三振。二回には陽岱鋼に先制弾を献上するも「何とかその後は粘りの投球ができました」と三回以降は得点圏にさえ走者を許さず。打線も六回に菅野から5点を奪い、勝ち投手の権利を手にした。「野手の方に援護してもらって良かった」。マウンドでは仲間の好守を称え、首脳陣の期待に応えた93球だった。

 あと2死だった。1点差とされた八回のピンチには、守護神・石山を投入。高津監督も「石川を勝たせたい」と懸命にタクトを振った。それでも九回に巨人・重信に逆転2ランを被弾。開幕戦でもリリーフ陣が追いつかれ、この日も石川の白星は幻となった。逆転に次ぐ逆転で手痛い惜敗。石川はじっと前だけを見つめ、ベンチを後にした。