Jリーグがいよいよ再開するね。まずは6月27・28日にJ2リーグの再開戦とJ3リーグの開幕戦が行なわれ、7月4日にJ1リーグが再開される。新型コロナウイルスの感染拡大で約3か月にわたる中断期間を強いられたファン・サポーターにとっては、待ち遠しかっただろうね。

 当分は無観客の試合となってしまうのは残念だけれど、まずはリーグ戦を運営していく中で、しっかりと感染防止に努めながら、状況をコントロールしてほしいものだよ。

 そんななかで、僕なりに再開されるリーグ戦の注目ポイントを挙げてみたい。

 今シーズンの開幕前から注目していたのはFC東京だったんだ。昨年は、ラグビー・ワールドカップの影響を受けてアウェーの連戦で調子を落とし、終盤戦の逆転を許して2位に甘んじた。リベンジを掲げる今シーズンは、アントラーズからレアンドロ、ジュビロからアダイウントと新たなブラジル人選手を獲得して前線を補強するなど、明らかに大きなリアクションを見せた。

 FC東京の前線は、日本代表の永井も試合に出られなくなるかもしれないほどの熾烈な競争になる。開幕戦では、永井は昨シーズン終盤戦の怪我の影響もあって、ベンチ入りしなかったけど、今後レギュラーの座を奪い返すのは難しくなるだろうね。昨季悔しい思いをしたクラブの意気込みを感じるよ。

 昨年14年ぶりに王座を奪還したマリノスも、去年のメンバーにエジガル・ジュニオが戻ってきて、さらにトリニータから昨季二桁得点をマークしたオナイウを獲得して、前線が厚みを増している。こちらも連覇とACLに向けての意欲を見せている。

 一方で気になるのは神戸と名古屋。神戸はまた大物を獲るような噂があったけど、コロナ禍の影響によって海外からの補強が難しくなってしまった。前線にドウグラスを加えたとはいえ、キャスティングはビジャ、ポドルスキが抜けたぶん、昨シーズンよりちょっと見劣りがするよね。過密日程で総力が問われるという意味でも、選手層に不安がありそうだ。

 名古屋は深刻だ。ジョーが契約解除となってブラジルに帰国してしまった。前線の大黒柱が不在となったうえに、この状況では代役を獲得するのも難しい。加えて、GKのランゲラックとFWの金崎が新型コロナに感染してしまい、コンディション調整に狂いが生じてしまったことも大きなマイナス材料と言わざるを得ない。

 コロナ禍の影響を受けるのは神戸や名古屋ばかりではないよ。シーズン全体が過密日程になったことで、週2回の連戦が本当に多いスケジュールとなってしまった。主力にベテランの多いチームは厳しいだろうね。

 カズに象徴される横浜FCは俊輔や松井といった元日本代表に頼らず、どれだけ若手が踏ん張れるかがカギ。川崎もリハビリ中の憲剛や一昨年MVPの家長以上に他の選手が存在感を見せないと厳しいよ。負傷した小林も再開には間に合わないようだし、やはりチーム内の新陳代謝を高めるような若手の台頭も王座奪回には不可欠だろう。

 もちろん、前線に補強を施したFC東京やマリノスにしても、プランの変更を迫られている部分もあるはずだよ。いずれにしても再開後のJリーグは、開幕時に描いていたシチュエーションとはまったく異なるなかでのスタートになる。

 目の前の対戦相手のスカウティングも大事だけど、5人交代とか降格なしといったレギュレーションがどう作用するか。どう利用するのか。怪我人の続出、主力選手の新型コロナ感染…そういう事態になったらどうする? 代役の選手を獲得できる? あるいは監督が感染したら? そんな危機管理も求められるシーズンになる。

 まずはフタを開けてみないとどうなるのか分からない状況だけど、何事もなくリーグ戦が進められるように祈りたいね。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部