静岡県高野連は新型コロナウイルスの影響で中止となった今夏県大会の代替として「2020 夏季静岡県高校野球大会」を7月11日に開幕する。しずおか報知では「高3球児へ 君たちを忘れない」と題し、最後の夏を迎える各校の3年生を随時紹介していく。

 昨秋の静岡県王者で東海でも4強入りした藤枝明誠に、新星が誕生した。178センチ、76キロの本格派右腕・高松正人(3年)だ。

 今月中旬から調子を上げてきた。14日、加藤学園との練習試合では3回からの3イニングをパーフェクトに抑えると、21日の常葉大菊川戦は先発して5回を1安打0点。秋に好投した左の大石航、右の小林大我(ともに3年)と共に「3人目の柱ができた。全員、先発で使えます」と光岡孝監督(42)は代替大会への手応えを口にした。

 昨秋の公式戦はほとんど出番なし。浜松開誠館との県2回戦では中継ぎで登板も、打者1人に四球を与えて降板。実戦の経験が少なく、「度胸がなかったんです」と反省する。

 それがひと冬越えて大変身だ。菊川戦では初回に四球と安打で、いきなり無死一、二塁のピンチ。しかし崩れない。変化球を低めに集め、3者連続で内野ゴロを打たせて切り抜けると、2回以降は2四球を与えただけと、大きく成長した姿を見せつけた。

 休校中は筋トレに励み、4キロ増量。球威に加えて変化球の精度も上がった。菊川のフルスイング打線に真っ向勝負で抑え込んだことで「ストレートで押せた。自信になりました」と笑う高松。「チームに流れを呼び込むピッチングをしたい。最後にみんなで優勝を」と頂点を見据えた。練習試合でさらに経験を重ね、自信をつけて、マウンドで輝く。 (里見 祐司)