「ヤクルト3-1阪神」(25日、神宮球場)

 劣勢ムードを一振りで歓喜に変えた。代打での登場となったヤクルト・西浦が、九回2死一、二塁から逆転サヨナラ3ラン!今季初のカード勝ち越しで、高津監督も「打った瞬間、勝ったと思った。うれしいです」と両手で小さくガッツポーズした。

 歓喜の輪ができる。3密を避けた状態での祝福となったが、西浦にも仲間たちにも笑顔があふれていた。1点を追う九回だった。得点を奪うチャンスは何度もあったが、1点が遠かったこの日のゲーム。渡辺が四球、その後1死を挟んだが、上田も左前打でつなぐ。2死から描く軌跡だった。

 2死一、二塁で、代打・西浦がコールされると、1球目をフルスイングで空振り。気合は十分だった。バットを強く握り、迎えた2球目。藤川の高めに浮いた直球をズドン。左翼席へと一直線に運ぶと、ダイヤモンドを一周した。「やったぞという感じ。みんなすごく喜んでくれて、すごくうれしかった」。ヘルメットを高く、高く放り投げる。伏兵が放った勝利への一発。「一球入魂で、チームの勝利に貢献できるように頑張りたい」と笑顔のお立ち台となった。