カーリング日本選手権で男子2連覇中のコンサドーレが、22年北京オリンピック(五輪)に向けて新シーズンに臨む。

25日、新設の稚内市みどりスポーツパークカーリング場で20日から始まった合宿を打ち上げた。五輪出場への第一関門となる6年ぶり日本開催のパシフィック・アジア選手権(PACC、11月7日開幕)が行われる日本最北端の舞台で、新たな気持ちで五輪レースへのスタートを切った。

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北海道勢男子初の五輪出場を目指すコンサドーレが、最北端の地から新シーズンを迎えた。先月末にオープンした真新しいリンクで6日間の稚内合宿を打ち上げた。スキップ松村は「しっかりとアイスに乗ったのは今シーズン初めて。日に日に体が動くようになってきた。アイスもとてもきれいで気持ち良く練習できた」。約4カ月ぶりのチーム活動に充実した口ぶりだ。

新型コロナウイルスの影響で、出場予定だった8月の国内大会が中止。海外遠征も見通せない中で、絶好の舞台で20-21シーズンの始動となった。同会場は世界選手権につながるPACCの舞台。21年ぶり道内開催が今季国内初戦となる可能性もある。清水は「この時期に最初にアイスに乗れたのは大きい。慣れるのが一番の目的」。異例のシーズンも用意周到に準備を進めていく。

合宿期間中は昼夜に分けて氷上と陸上で汗を流してきた。21日には午後から自転車で宗谷岬を訪れたが「つらかったなぁ」と声をそろえる。外出自粛期間中も個々に体作りに励んできたが、氷上練習後に初夏の日差しを受けて自転車で往復60キロを走る行程は過酷だった。それでも松村が「道にウニが落ちていてびっくりした」と言えば、谷田も「食べ物がおいしかった」。夕食には名物タコしゃぶを食べるなどご当地グルメで胃袋から現地になじんだ。

昨季は前回4位だった世界選手権切符を逃した。松村は「チームとしての課題はアイスへの対応。苦手なアイスでも最低限のレベルを維持したい」。会場で変わるアイスの特性への柔軟性を磨いていく。コロナ禍で五輪選考方式も変わった。PACCが今後の五輪出場権争いを占うことになる。「パシフィックで優勝し、日本選手権は連覇。そこから世界選手権で(五輪を)決められたらというのが共通目標」と松村。思い描くシーズンは、長い。【浅水友輝】

◆北見工大4年でメンバー唯一の学生カーラー相田 大学はオンライン授業を行っているという状況。単位はあと1つ後期にあるだけで、あとはカーリングの研究だけです。

◆カーリング五輪出場への道 当初は今年と来年の世界選手権によるポイントなどで決める方式だったが、今春の世界選手権が中止されたことで変更。出場枠は男女、混合ダブルス各10枠で、中国は各種目で開催国枠を持つ。来年の世界選手権で、男女は5~6枠、混合は7枠を決め、残りは世界予選で争う。今年の日本選手権を制しているコンサドーレは来年2月の同選手権(神奈川)を連覇し、同4月の世界選手権(カナダ)で出場枠を獲得すれば五輪出場が決まる。

◆北海道コンサドーレ札幌カーリングチーム サッカーJ1コンサドーレ札幌の運営会社が18年8月に発足。バドミントンに続く他競技参入の一環として、前身の4REALを母体に結成された。SC軽井沢クの出場辞退による日本代表選考会を突破して出場した同11月のPACC(韓国)で日本勢2年ぶりの優勝。19年2月の日本選手権で初出場初優勝を果たすと、同4月の世界選手権(カナダ)では日本勢最高タイの4位になった。