今春、土屋ホームに加わったノルディックスキー・ジャンプの小林龍尚(たつなお)と竹花大松(ともに18)が、24日までに報道陣へ入社後初対応を行った。新型コロナ禍で入社式も中止となるなど前例なき船出となったが、葛西紀明選手兼任監督(48)らの指導のもと地道にトレーニングを続けてきた。高校生活とはまた違う、実業団の厳しい環境に身を置き、互いに世界で活躍できる人材を目指す。

 覚悟を決め入社した。東海大札幌高まで複合と“二刀流”だった竹花は、名門加入でジャンプ専念を決意。「世界を目指すため一本に集中しようと思った」と迷いはない。

 昨夏の合宿にもトライアウトを兼ね参加。その際、千田侑也部長や葛西から「世界で戦う覚悟があれば門をたたいてこい」と厳しくも熱い言葉を受けた。自主トレ期間を経て、9日の荒井山シャンツェから練習が本格化。複合は走り抜く体力も必須だったが、現在は飛距離アップへ高校時代の最大67キロから60キロへの減量を目指す。「予期せぬコロナ禍もじっくり減量できる点で良かった」と前向きだ。

 今季の目標は、複合で個人戦失格だった昨季を払拭する、世界ジュニア選手権金メダル。14年ソチ五輪で、当時小6だった少年の胸を打ちウィンター競技で戦う思いを強くさせたのが、個人ラージヒル銀メダルの葛西の姿だった。「監督や陵侑さんらと練習できるのは財産。(30年開催を目指す)札幌五輪で金メダルを取りたい」。“生きる教科書”も手本に高みを目指す。(大)

 ◆竹花 大松(たけはな・だいまつ)2001年9月13日、札幌市生まれ。18歳。東海大札幌高では全国高校スキー・男子スペシャルジャンプで1年時に同点優勝、3年時に2位、同複合では2年時に2位など、二刀流で活躍。趣味はトライアスロン挑戦で、カラオケの十八番は清水翔太の「君が好き」。好きな食べ物は焼き肉で、好きな部位は「やっぱりカルビ」。171センチ、64キロ。