労使で平行線をたどっていた米大リーグの開幕問題が23日(日本時間24日)、決着した。大リーグ機構は、選手会が「60試合制」に同意したのを受け、7月23日か24日に開幕すると発表した。当初の3月26日から4か月遅れで、当面は無観客で行われる。エンゼルス・大谷翔平投手(25)を始め、日本人選手が力を発揮するのはもうすぐだ。

 労使は5月12日に今季開催案で協議を始め、シーズン縮小に伴う年俸削減幅を巡って対立してきた。新型コロナウイルス感染拡大や黒人差別問題で揺れる中、労使がともに条件闘争を続け、米国全体から白い目で見られていたが、42日をかけてようやく決着。70試合制を強調していた選手会側が、機構側の「60日制」に同意した。大リーグに、やっとプレーボールの声がかかる。

 前日、強行開催を決めた機構側に対して選手会が折れた形で「全ての問題は解決し、選手はキャンプに集合する」と選手会は声明を発表。マンフレッド・コミッショナーも「ファンに野球をお見せできることを楽しみに思う」と語った。

 開幕にあたって新たに作成された安全対策ルールは108ページに及ぶ。体温チェックや、手洗いの励行のほか、ひまわりの種をかむことや、つば吐き、ハイタッチが禁止された。プレーする選手以外はベンチやブルペンでマスクを常時着用する。さらに米メディアの情報を総合すると、既往歴などがあって感染のリスクが高い選手が欠場する場合や、妊娠中の配偶者がいて欠場する場合も給与が保証されることになった。

 試合中はできるだけ接触を避けるため、乱闘を禁止。監督が審判の判定に抗議する場合も6フィート(約2メートル)の距離を保つ。試合前の食事は、バイキング形式が禁止となる。さまざまな制限がある中で、日程を消化する。

 各チームは28日までにキャンプに参加する60人の名簿を提出。一度に多くの選手が施設に殺到しないよう、時間差でキャンプインとなる。感染者が改めて拡大傾向にある米国。メジャーリーグが順調に行われるかどうか、成り行きが注目される。