◆パ・リ-グ ロッテ6―4オリックス(24日・ZOZOマリン)

 新リードオフマンの待望の一発が空砲に終わった。3点を追う2回。1点を返してなお2死一、二塁からT―岡田が小島の内寄り142キロ直球を振り抜くと、高く舞い上がった打球は右翼席へ吸い込まれた。「詰まったけど、うまく風に乗ってスタンドまで届いてくれた」。今季5戦目、21打席目での1号3ランで一時主導権を取り返したが、逆転負けに試合後の表情は浮かなかった。

 昨季は20試合で1本塁打。2010年の本塁打王が屈辱にまみれた。オフに若手と共にプエルトリコのウインターリーグに参加。復活を期した15年目の今季、プロ入り後初めて開幕から1番を務める。21日の楽天戦(京セラD)では3安打2打点でチーム初白星に貢献。そしてこの日、昨年5月10日以来411日ぶりのアーチで復活を印象づけた。

 直後の3回に味方の悪送球で再逆転を許し、開幕2連敗の後、1勝を挟んで再び2連敗。背番号55は「やっぱり勝たないと意味がない」と唇をかんだ。西村監督は「それくらいのバッティングを期待してますから」と20年型新打線の象徴となる男の一撃にうなずいたが、勢いに乗れないチームに「また、明日やるしかないですね」と言い聞かせるように前を向いた。

(宮崎 尚行)