「ヤクルト6-1阪神」(24日、神宮球場)

 試合が進むにつれて、表情は険しくなっていった。前夜の快勝から一転、投打が全くかみ合わない。阪神・矢野監督は課題が露呈した敗戦に、もどかしい心境を口にした。

 「昨日はいい形でいけたけど、なかなか(打線が)つながらないというのが現状。どうしても試合になると重くなるしね。中継ぎがあそこ(中盤)で頑張ってくれたら、相手にしたら嫌な流れになったというのもあるし。うまくいっていない中で、(投打の)どっちも課題が見えるかな」

 序盤に歯車が狂った。先発・ガンケルとの相性を考慮して、先発マスクは原口。開幕から5試合連続の“日替わり捕手”で臨んだが、ガンケルは立ち上がりに乱れた。

 初回に3失点。開幕以降、低調な打線には重かった。阪神のロベルト・スアレスの兄、アルバート・スアレスに苦戦。150キロ超の直球に、130キロ台後半のチェンジアップを交えた投球に的を絞れない。三回無死一、三塁で糸井の二ゴロ併殺の間に1点を奪うのがやっとだった。

 援護がない展開は、救援陣にもプレッシャーをかけた。2番手・守屋は五回を1回2安打2失点。六回に登板した3番手・谷川も坂口にソロを被弾した。

 打線は四回以降は二塁すら踏めずに沈黙。最後まで悪循環から抜け出せなかった。

 指揮官の悩みは深い。開幕から5試合で、リリーフは15登板のうち7登板で失点。ストロングポイントだった救援防御率は5・40とほころびを見せている。5試合連続で先発野手が変わっている打線も5試合で1試合平均1・8点。糸井、マルテは好調だが、つながりを欠くシーンが多い。

 再び単独最下位に転落。まだ開幕5試合目とはいえ、120試合制では低迷が続くと致命傷になりかねない。阪神がいきなり正念場を迎えた。