7月4日のJ1再開まで、残す準備期間は1週間弱となったなか、6月24日、意気込みを語ってくれたのが名古屋のFWマテウスだ。

 チームは6月20日に岐阜とのトレーニングマッチを実施。45分×3本を行ない、1-0で勝利したが、マテウスは「内容は100パーセントではありませんでした。ただ個人的にも悪くはなかったですし、7月4日へ徐々に上がるはずです。そこで100パーセントになれるように調整したいです」と振り返る。

 個人としてのコンディションは「ボールを持っている時は周りを見られる状況になってきましたが、ボールを持っていない時にもう少し素早くポジショニングしたいです。3か月ぶりのゲームだったので当たり前ですが、足りないところは分かりました」と説明する。

 マテウスは昨夏に横浜へ期限付き移籍し、リーグ制覇を経験。レンタルバックした今季も、J1優勝を目標に掲げる。そして、日本のピッチでの躍動が、新型コロナウイルスの感染拡大が広がる母国ブラジルにいる家族へのメッセージになるとも信じている。

「離れて生活している両親がいるなかで、心配するのは当たり前ですが、できることは家族を含めて、感染者が増えないよう祈ること、そして毎日テレビ電話でサポートすることだけです。こちらではしっかり健康に気をつけてプレーしたい。そして個人的な目標はゴールやアシストでチームの勝利に貢献すること。このチームで優勝したいです」

 家族思いの男は、仲間への信頼も厚い。過密日程が敷かれるなか、選手の疲労を考慮して今季は「交代5人制」というイレギュラールールが採用されるが、「試合の状況を考えずに100パーセントで臨みたい」とスタートから全力でプレーすることを誓い、シチュエーションに合わせて交代も受け入れるという。

「今は誰がスタメンで出るか分からないくらい、レベルが高いので、交代の回数が増えたなかで、チームとして強く戦えると思います。皆で乗り越えたいです」と、一丸での戦いを見据えるのだ。

 スピードと力強い突破力、そして強烈なFKは、昨季の横浜でも貴重な武器になった。歓喜を知る男は、今季は名古屋のキーマンになるかもしれない。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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