ルーキーコンビが世界への飛躍を誓う。

ノルディックスキー・ジャンプの土屋ホームに、4年ぶりに2人の新人が加入した。小林龍尚(18)は18-19年W杯で日本人男子初の個人総合覇者になった小林陵侑(23)の弟。竹花大松(18)は複合から純ジャンプに専念する。葛西紀明(48)が監督を務める名門で、新人2人が切磋琢磨(せっさたくま)し「世界一」「打倒レジェンド!」を目指す。

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身近な存在が世界チャンピオン。だからこそ追う価値がある。兄陵侑と同じチームに仲間入りした小林龍は「やっぱり兄貴がいるチームだし、尊敬する葛西監督がいて、外国人コーチがいる環境にひかれた。なんでも吸収できればと思ったから」と理由を話した。

長男潤志郎(29=雪印メグミルク)、長女諭果(26=CHINTAI)、次男陵侑に末っ子の龍尚。ジャンプ一家で育ち、兄2人はW杯優勝経験者。ジャンプをするのは自然なことだった。練習について行き、3歳からスキー板を履いていた。岩手・八幡平柏台小1年から競技を始めた。小、中学校では野球と両立していたが、すでに世界で戦っていた兄姉の姿に「スキーしかない」と、盛岡中央高入学後からはジャンプに専念した。

「負けたくない。兄貴たちに」。負けず嫌いな性格で、いつか肩を並べ、さらに追い越すことが目標。「世界チャンピオンに何度もなって、五輪でメダル獲得を目標にできれば」。まだ潤志郎、陵侑も手にしていない五輪のメダルを狙う。だから目標は「世界一」。兄を越えればすぐに見える頂点へ、挑戦が始まった。【保坂果那】

○…土屋ホーム監督の葛西はチームのホープ2人に「世界で戦える選手になるって期待感がある」と可能性を感じている。小林龍について「陵侑に似てるジャンプをしている。陵侑と同じくらい反応がいい。化ける確率がある」と評価。竹花については「純ジャンプで通用するジャンプ選手になれる」と評し、複合で鍛えられた上半身の筋肉を落とし、下半身強化に取り組ませる方針だ。