Jリーグは、公式戦の再開・開幕に向け6月18日から21日にかけて、3000人以上の選手・チームスタッフを対象に初回のPCR検査を実施した。それに先駆け、6月5日にJリーグ新型コロナウイルス対策本部内に検査全般の企画・運営を主体的に行なう「Jリーグ検査センター(JCTC)」を設置したことを報告した。

 大々的に始まった初回の検査だが、報告の過程で一部手違いが起こっていた。検査結果を受け取った23日に「再検査の必要があると判明した」として、同日予定していた練習を急きょ中止にしたり、保健所へ相談したりするクラブが出てくるなど混乱もあった。

 23日の理事会後の会見で、環境整備プロジェクトリーダーの藤村昇司氏はこの事実を明かし、その経緯をこう説明した。

「PCR検査では、感染の有無を探すのですが、何回か機械を通さないと検査結果がはっきりしないものもある。その過程で先に検査結果を伝えてしまったみたいで、やり取りの齟齬があった」

 先に陰性が確認されたものだけを各クラブに伝えてしまい、検査途中のものが、再検査が必要なもの、陽性の可能性があるものとして誤解されてしまったようだ。

 村井満チェアマンは「検査結果が出るまでのプロセスには時間差があり、連絡の方法に問題があった。初めてのことだったので、これからしっかりと伝えていきたい」とコメントしている。

 今後は週末にかけて検体を採取し、水曜日の午後に検査総数や陰性数、陽性確定数、継続検査の有無などについて発表する方針だ。初回実施分については24日の午後を目途に発表していくという。

 初めての運用で不手際があったものの、国内では他に例をみない、一度に3000件を上回る検査ができる規模で、2週間に1度定期的にPCR検査が実施される。

 村井チェアマンは「リモートマッチではスタジアムに行くことはない。まだ優先順位が低いと思うので、私はまだ検査を受けていない」と明かしながらも、「検査センターのノウハウが、他の競技団体に転用できるものであるならば、我々としてはオープンにサポートしていきたい」と語り、PCR検査の実施状況などのデータ結果を開示し、スポーツ界や医学界に貢献することを目指しているという。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部